15日から17日までの日程で文化センター内の乙女湖体育館を会場に開かれていた

小諸書芸展の授賞式が17日(日)、文化センターで開かれました。

 

この書芸展は、書芸愛好家の作品の発表の場として、また、書芸文化の発展と振興を目的に

毎年、小諸書芸連盟の主催で行われているものです。

48回目を迎えた今回は、小諸市を始め、近隣に住む書芸愛好家から97点の作品が寄せられました。

そのうち、市長賞など特別賞には9点が入賞した他、特選、秀作、入選の各賞に多数選ばれています。

この日の授賞式には、受賞者や小諸書芸連盟の関係者などおよそ50人が集まりました。

式典で講評に立った審査委員長の池田龍仙(いけだ・りゅうせん)さんは、

「実力伯仲で、素晴らしい書が多かった。特に特別賞は、個性を発揮し完成度が高かった。」などと

総評を述べ、特別賞に入賞した作品の特徴や評価について一点ずつ紹介していきました。

今回市長賞を受賞したのは、芝生田に住む中山竹翠(ちくすい)さんの作品です。

文字の大小の線や、太さと細さの調和の取れた統一感のある力作で、

格調の高さが評価を受け、市長賞受賞となりました。

その他、議長賞には、諸の高橋英峰(えいほう)さんが、

教育長賞には、六供の荻原鬼峰(きほう)さんが入賞しています。

式では、講評に続いて賞状の授与が行われ、特別賞を始め、特選や秀作、入選の各賞の受賞者

一人ひとりに賞状や盾が贈られました。

受賞者を代表して謝辞に立った中山竹翠(ちくすい)さんは、

「市長賞という思わぬ最高の賞をいただき、感謝の念でいっぱい。

今回の受賞を機に、書芸展発展のために微力ながら尽力していきたい。」と述べていました。

昨年よりも10点出点作品数が減った今回の書芸展。

再来年には50回の節目を迎えることから、小諸書芸連盟では、

「伝統ある書芸展として今後も地域文化の一翼を担うために展覧会を存続させていきたい。」としています。