佐久広域連合の消防職員が、日頃の業務で学んだことや、感じたことなどを発表する、

意見発表会が、日に行われました。

 

この発表会は、消防職員の意識向上を目指し、毎年行われているものです。

発表は制限時間5分以内に、消防に対する意見や抱負、

将来のあり方などについてそれぞれの意見を述べるもので、審査委員らが発表内容や意見性、

発表力などの観点から、総合的に評価します。

今年は、佐久広域連合消防本部管内から、7つの消防署の代表7人が、意見発表を行いました。

そのうち小諸消防署からは、 消防士長の小山望さんが

「知ることが火災を防ぐ」と題して発表に立ちました。

 小山さんは、木材の炭化によって、コンロに隣接する壁の内側から火が出る場合があることなど、

身の回りの電化製品のどれもが火災の原因となり得る危険性があることを説明。

しかし実際には、コンロが出火原因の火災は、火の消し忘れが原因と思われていることが多く、

具体的な火災事例が市民に伝わっていないことを問題提起しました。

その上で小山さんは、火災事例を伝える媒体として携帯電話の「メールマガジン」の活用を提案。

人から人へと火災事例が広がることで、火災件数の減少に繫がり、

1件でも火災を未然に防ぐことができるのではないかと訴えました。

小諸消防署からも小山さんの同僚や先輩らが大勢駆けつけ、

熱のこもった小山さんの話しぶりに耳を傾けていました。

この日はこの他にも、スマートフォンを活用した早い応急手当の提案や、カーナビなどを使用した安全な

救急搬送の提案など、様々な角度から具体的な提案を行う意見が目立ちました。

 審査の結果、子どもたちへの「防災教育」として「防災運動会」の開催を提案した、

北部消防署の井出貴徳さんが最優秀賞に。

優秀賞には、佐久消防署の高橋祐一さんと、川西消防署の春日夕美さんが選ばれました。

 

なお、小諸消防署の小山さんは奨励賞となりました。

今回の発表者は皆、僅差だったということで、惜しくも最優秀賞、優秀賞は逃してしまった小山さんですが、

堂々とした話しぶりと、訴えかける内容で、会場に訪れていた消防職員たちを引き込んでいたようでした。