17日(木)、コミュニティーセンターでは、NPO法人 浅間山麓国際自然学校が主催する
「コミュニケーション能力向上のための研修会」が開かれました。
この研修会は、長野、新潟、群馬の上信越地域3県で観光業や宿泊業に携わる人たちに
おもてなしの心を育んでもらおうと、NPO法人 浅間山麓国際自然学校の主催で
毎年この時期に開かれるものです。
この日は、近隣を中心に観光業の関係者や地域ガイドの人たちなどおよそ30人が集まりました。
今回は、コミュニケーションの基本を改めて学ぶ機会にしてもらおうと
「人とのコミュニケーションの取り方」についての講話が行われました。
講師を務めたのは、東御市のケアポートみまき内に事務局を置く
公益財団法人 身体教育医学研究所の研究主任を務める朴相俊(パク・サンジュン)さんです。
現在、東御市を拠点に、精神・保健の相談支援に携わっているほか、
地域の心の健康作りや自殺対策の分野でも活躍しています。
まず始めに朴さんは、コミュニケーションにおいて、
お互いの違いを理解することが重要だとして、「男女」を例に説明をしました。
朴さんは、男性と女性の間には極端に大きな差があることを示すと、モチベーションを高めたい時、
男性は「褒めと認め」を求めるのに対し、女性は「関心と愛情」を求めることなどを紹介。
違いは良いことであり、相手との「差」を受け入れ、互いが調整することでその「差」が縮まり、
共感できる幸せを感じることが出来ると話していました。
続いて、「言葉」の持つ力を理解することが大切だと指摘すると、朴さんは、
「言葉は無意識のうちに私たちに入ってくる。そして、私たちの記憶に残り、心に刻まれる」と話しました。
その上で、「私たちの価値観は言葉に大きな影響を受ける。日々の生活において、
どのような言葉を使っているか、また触れているかを確認してほしい」と朴さんは呼びかけました。
最後に朴さんは、他人との関係をうまく築ける人は、主体性が確立されていて、
自分の価値に気づいている人だと話すと、人間の本当の価値とは何かを参加者らに訴えていました。
集まった人たちは、朴さんの講演に終始聞き入っている様子でした。