9日(日)、文化センターホールでは、「人権フォーラムinこもろ」が開かれました。

このフォーラムは、人権について理解を深め、差別のない社会を実現していこうと、
市内27団体からなる実行委員会が主催して2年に1度開いているものです。

この日は、市民を始め関係者などおよそ500人が集まる中、
人権についての活動報告や講演が行われました。

まず始めに、小諸東中学校の人権委員会の代表生徒が活動報告に立ちました。

小諸東中学校の人権委員会では、今年度、「幸せ」をテーマに人権活動を行なってきており、
発表では、仲間たちにありがとうの気持ちを伝える「ありがとうカード」の活動を紹介しました。

また、代表生徒は、幸せは周りの人がいるからこそ感じられるものだと話すと、
人権委員会で作った小諸東中学校「幸せの詩(し)」を読みました。

発表に続き、アメリカ・カリフォルニア州出身でタレントのダニエル・カールさんが講演を行いました。

このフォーラムで、外国籍の講師を迎えるのは今回が初めてとなります。

カールさんは、「周りの人や社会への思いやり」をテーマに、海外から見た日本について話しました。

話しの中で、カールさんは、日本に来て間もなくの頃、
日本人の「主語」を必要としない会話や遠まわしな断り方に何度も困惑したことを説明。

その上で、「言葉や文化の違いはあるけれど、人との係わり合いで重要なのは、コミュニケーションをとること。
海外の人と話すときには、日本の美徳を守りつつも、使う言葉を調整して良い関係を築いてください」と話していました。

カールさんの饒舌な話しぶりに、参加者らは終始聞き入っている様子でした。