市民にとって身近な浅間山の問題について考える

「浅間山火山防災講演会」が

先月23日(土)、ステラホールで行われました。

 

この講演会は、活火山である浅間山への理解を深め、

火山災害に強いまちづくりを行うため

小諸市が毎年この時期に開いているものです。

 

この日は、消防団の関係者や防災士、市民など

95人が集まりました。

 

今回2人の講師が登壇。

1人目の講師は気象庁

浅間山火山防災連絡事務所の

飯島聖事務所長。

「浅間山の現状と火山防災の日について」をテーマに

講演を行いました。

 

飯島事務所長は、

火山活動の状況に応じて

警戒が必要な範囲と人々がとるべき対応を

5段階に区分した指標である

噴火警戒レベルについて

詳しく説明。

 

現在、浅間山の噴火警戒レベルは2で、

去年3月23日に

警戒レベル1から2に引け上げられました。

小規模な噴火の可能性があるとして

火口から2キロメートル以内は

立ち入りが規制されています。

 

飯島事務所長は、

「噴火警戒レベル4、5は

市内多くの場所で避難が必要になる。

1783年の天明の大噴火以降、

誰も経験していない状況を

自分事として捉えることが重要」

と呼びかけていました。

 

2人目の講師は

日本大学文理学部 村瀬雅之准教授。

「地盤の隆起・沈降と

地震活動から見る浅間山の火山活動」

と題し講演を行いました。

 

集まった人たちは、メモを取ったり、

質問をしたりするなどして、

浅間山の現状と

今後の課題について考えていました。