棚田の保全・周辺地域の活性化を目指す

学生団体「むすび」が主催の写真展プロジェクトが、

今月27日(土)・28日(日)の2日間行われます。

これに先立ち、先月25日(月)には市役所で、

開催に関する記者会見が行われました。

 

市民活動団体の

「棚田開墾の会」が呼びかけ、

信州大学・佐久大学を中心に

学生有志9人で結成された

「むすび」。

「むすび」のメンバーが主体となり、

「たなだDE写真展」と題したイベントが、

今月27日(土)・28日(日)の2日間行われます。

 

この日は、写真展をはじめとした

プロジェクトの告知を目的に

記者会見が市役所で開かれました。

 

記者会見に出席したのは、

信州大学・佐久大学の学生4人と

「棚田開墾の会」代表の清水博人さんです。

 

「たなだDE写真展」の会場は、

市内菱平宇坪入の棚田。

この棚田は、農林水産省から

「棚田百選」として指定されている

歴史的自然遺産です。

しかし、少子高齢化の影響で

景観を保護するための

担い手が失われつつあり、

再生の必要性が高まってきています。

 

そこで「むすび」は、

地方問題・地域課題に立ち向かう第一歩として

去年11月から

「歴史的自然遺産で写真展プロジェクト」を企画。

このプロジェクトでは、

そのような価値の高い自然豊かな姿を甦らせ、

現代に合った新たな価値を創造し、

未来に残すことを目指しています。

 

今月開催予定の「たなだDE写真展」に向けて、

「あなたが幸せだと思った瞬間」をテーマに

人・植物・食べ物・景色などの写真を募集。

写真展当日は、応募写真を田んぼに展示する他、

優秀作品の表彰も行います。

初日の27日(土)には、

「秋灯り小諸」で使用した灯籠で

棚田を彩るライトアップショーも計画中です。

 

清水さん

「私たちの団体『棚田開墾の会』の

大事にしていることが2つありまして、

1つが「環境問題を自分事にしよう」ということと、

もう1つ目が「学生の力を社会に発揮しよう」

っていうことなんですね。

自分自身が写真展できたらいいなあ

と思った理由の1つが、

特に小諸市の方々って

結構写真撮る方多いのかなっていう印象があって。

もしかするとこういうイベントをすると

小諸市民の人が活気づくというか

興味を持ってくれるのかな

っていうふうにも思ったことがあります。

今回のプロジェクトを通して、

「『棚田百選』宇坪入っていうのが小諸にあるんだよ」

っていうのを皆さんに知ってもらえたら

うれしいなと思います。

あと遊びに来てもらえたら

もっともっとうれしいです。」

 

学生代表

「ZOOM会議で週に1回か2回程度

皆さんで集まって会議をして、

資金・企画・広報についての

方針を話し合いました。

難しかった点は、

信州大学と佐久大学の学生ですので

住んでいる所がかなり遠く、

実際に顔を合わせるのが非常に困難で、

実際今日の記者会見で

我々初めて会ったといった感じだったので、

コミュニケーションの部分で

少し難しかったところはありました。

棚田の保全や地域の活性化に

つながればと思っております。

『たなだDE写真展』ですので

ぜひ〝幸せだと思った瞬間〟等の写真を

ご応募いただきたいなと思っております。

また、実際に棚田に足を運んでいただき、

棚田に興味を持っていただければ幸いです。」

 

このプロジェクトにより、

歴史的な自然遺産の価値が再認識され、

市民の誇りになること、

また、新たな観光スポットとしての活用により、

地域の活性化につながることも期待されます。

写真展の募集は、今月14日()までです。