「居心地のよい、ひらかれた」新しいまちづくりの一環として、

官民連携で行われている社会実験、

「こもろ・まちたねプロジェクト」。

令和5年度の報告会が

11日()にステラホールで行われました。

 

この日は、プロジェクトの構成メンバーである、

小諸市やUR都市機構、株式会社カクイチ、

株式会社URリンケージ

などを中心に関係者や

市民らが集まりました。

 

小諸市では、小諸駅前において、

多極ネットワーク型コンパクトシティの

まちづくりによる、

〝居心地のよい、ひらかれた〟

新しいまちづくりを進めています。

 

その一環として、

官民連携での社会実験

「こもろ・まちたねプロジェクト」を

令和3年度から行っています。

 

令和5年度の取り組みの1つが、

「縁JOY!小諸 交通社会実験」です。

「スマートカートegg」を

はじめとした新交通サービスと、

LINEを使った交通連携型の情報サービス

「信州こもろ・こま~す」を活用し、

小諸への来訪者の行動傾向を探りました。

 

実験の結果、

リピーターが半数の割合を

超えていることから

サービスの有効性が立証され、

今後も〝来訪者が行動しながら

行きたい場所が増え、

リピートにつながるような情報発信〟に

力を入れていくことになりました。

 

また、まちタネ広場のイベントや、

歴史的建造物の観光資源としての価値も、

高い評価が確認されています。

このことから、

滞在しやすい環境づくりを目指し、

歩行空間や座り場などの

快適化を次の目標に掲げました。

 

 

ここまでの実績報告を踏まえ、

次に未来ビジョンを発表。

未来ビジョンでは、

「小諸駅前」「旧本陣主屋」「相生町通り」の

3ヶ所をピックアップし、

イラストで理想モデルを示しました。

 

最後に行われたのは、

発表された未来ビジョンについて

具体的な視点からプレゼンターが切り込んでいく

「未来チャレンジトーク」。

 

3人のプレゼンター

それぞれの主張に対し、

コメンテーターやコーディネーターが意見を補足する形で、

未来ビジョンを実現に近付けていくための意見が

交わされました。

 

チャレンジトークでは、

小諸駅周辺の徒歩10分圏内に

歴史的建造物が集中しているという、

全国的にも珍しい特徴に着目。

歴史のある街並みに向けて

足を運びやすい動線づくりや、

歩行者の安全確保が

今後の重要ポイントになるという意見が

集まりました。

 

そのほか「子どもが笑顔になる駅前広場」や

「夜出掛けるスポットを増やす」など

様々な角度からアイデアが飛び交った、

今回の報告会。

小諸市では、来年度も

プロジェクトを継続し、

駅前のにぎわい作りから

小諸市全体の価値向上を図る方向で

検討しています。