現在、小諸図書館では、

小諸義塾の創設者、木村熊二に関する展示が

行われています。

小諸の近代教育の発展に尽力した木村熊二。

去年に続いて第2弾として、

熊二が残した功績や

その歴史を

学ぶことができる展示となっています。

 

木村熊二は、明治時代の教育者です。

その生涯を教育に捧げた熊二は、

明治26年私塾 小諸義塾を創設。

 

教え子だった文豪・島崎藤村を、

小諸義塾の講師として招いた他、

画家・丸山晩霞など優秀な講師陣を招き、

小諸の近代教育の発展に尽くしました。

 

小諸図書館「こもろのひろば」では、

そんな熊二が残した功績や歴史を伝えようと、

年度をまたいだ3回シリーズで

去年から展示を企画。

第2弾のタイトルは、

「聖職者 木村熊二とその時代」です。

 

展示では、熊二の年表と共に、

熊二が多くの教育者や文化人などの著名人らと

親交があったことがわかります。

また、当時全国に広がった「義塾」そのものの構造の説明や、

義塾つながりで福沢諭吉との交流についての資料も

展示されています。

 

また、今回初めての企画が、

芦原中学校校長室に掲げられている

「小諸の春」と題したの展示。

この詩は、

晩年の熊二が住み慣れた

小諸の情景を思い書いた作品で、

没後50周年記念に曲を付けて歌になりました。

 

そのほかガラスケースには、

熊二が編集に携わった洋書や

当時使用された資料の原本も展示されています。

 

この展示に協力しているのは、

郷土史を研究している丸山厚至さんです。

丸山さんは、「小諸義塾の会」や

東信史学会の会員であり、

長年、小諸の歴史について研究しています。

 

丸山さんのレポートは、

図書館内で自由に閲覧可能です。

 

竹内さん

「小諸市に関係する小諸義塾の関係で、

図書館の方の展示で年に1回は

木村熊二、それから小諸義塾、

それから島崎藤村に関係した展示を

行いたいねということで毎年行っています。

丸山さんの大作の方は

もちろんなんですけれども、

図書館といたしましては

今回3月まで芦原中学校の校長室に

日頃掲げられている

木村熊二が書いた「小諸の春」という

詩の額がございまして、

そちらの方をお借りして展示しているのが

見所になっています。」

 

熊二の功績はもちろん、

熊二や小諸義塾とゆかりが深い人々や、

熊二が生きた時代の歴史もわかる、

今回の特別企画展示。

第2弾の展示は、

3月末まで公開予定だということです。