皆さんは「まゆ玉」というと

どんなものを想像しますか。

市内石峠にある宅幼老所「サポートすみれ」では、

利用者に季節を味わってもらおうと、

北信地方伝統の「まゆ玉」を飾っています。

 

現在、市内石峠にある宅幼老所

「サポートすみれ」を

彩っているこちらの飾り。

この「まゆ玉」はサポートすみれの職員で

中野市出身の髙橋絹子さんが

提供したものです。

 

北信地方のまゆ玉はもち米で作った縁起物を

枝に飾り付けるのが特徴です。

五穀豊穣、商売繁盛、家内安全を願い

七福神や小判、

野菜などの形があしらわれています。

 

童心をくすぐられる

日本版クリスマスツリーのようなまゆ玉。

サポートすみれでは、

今月いっぱい共有スペースに飾り、

利用者に季節と伝統行事を

味わってもらうということです。

 

サポートすみれ介護職 髙橋絹子さん

「実は私の実家からいただいてきたものなのですよ。

たまたま兄がもう孫も大きくなったから

そろそろことしのどんど焼きで

処分しようかなって話を担当の方にお話ししたら

ぜひほしい、見たことないということで

みんなで実家にもらいに行ってきたんですよ。

こんなことを北信ではやってもらっていたんですよ

というただ

いつからこういう飾りをするようになったか

っていうことは

私たちも分からなくて

兄にも聞いてみたんですけれども

結局兄も両親が明治生まれだったもので

その両親のやってくれていたことを

そのまま兄も

そのようにやってきてくれていた

という感じで、たまたま本当に

もしかしたらなくなってしまうものが

ここでまた日の目が見られるというのは

とても兄も喜んでいましたし、

うれしいですね。

もっと昔はもち米は

とっても大切なものだったので、

紙でできたものが

印刷されたものだったらしいのですけど

それがいつ頃からか小判になったか

分からないのですけど

子ども心にその時期は

部屋の中が明るくてきれいで

お腹空いたときにその枝についている小判を

届かないのですけども

飛び上がって食べたくなるような

そんな感じでしたよ。

綺麗なものを見て

ちょっと心が明るくなったり、

楽しんでもらえたりすれば。

ここの施設はそういうことが

まずは目的なので喜んでもらえる

楽しんでもらって帰ってもらえる

というのがやっぱり一番だと思います。」