市民に人権に対する意識を高めてもらうためのイベント

「小諸市人権フェスティバル」が、

先月19日(日)、人権センターで開かれました。

 

「小諸市人権フェスティバル」は、

参加者に人権について考えてもらうほか、

市民の文化活動の発表や、交流の場として

開かれているものです。

ことし3年ぶりの開催となりました。

 

このイベントでは「人権啓発作品コンクール」として、

市内の小中学生を対象に、

人権啓発のポスターや標語、作文の募集も行われています。

 

今回は合わせて、1881作品の応募があり、

最優秀賞、特選に14点が選ばれました。

 

この日は、

コンクールで上位入賞した子どもたちに

表彰状が贈られました。

 

ポスターの部の最優秀賞には、

小諸東中学校2年 土屋侑璃さんの作品が選ばれました。

土屋侑璃さん

「人権問題がすこしでもなくなるように

一人ひとりが意識してもらえるように作りました。

自分も人に対しての行動とかを気をつけたりとか

みんなにも気をつけてもらえるように意識してもらいたいです。」

 

標語の部の最優秀賞に選ばれたのは、

東小学校5年 一宮勝さんの作品

「ぼくたちは 希望あふれる 仲間たち」。

 

小諸東中学校3年 石田甲奈さんの

「ふみだして ひとりの勇気で 変わるかも」の2点です。

 

一宮勝さん

「とても嬉しいです。

友達と仲良くなれるようにいじめもないように

できるように書きました。

 

石田甲奈さん

「自分の人権の標語で少しでも

人権に意識を向けてくれる人が

多くなるように書きました。

差別とかをしないでいろんな人と

仲良くできるようにしていきたいです。」

 

作文の部の最優秀賞は、

小諸東中学校3年 栁沢実俐さんの「いじめについて思うこと」

と題した作品が受賞しています。

栁沢実俐さん

「世の中の中にはいろんないじめを受けている人が

まだいてそれを伝えられればいいなとか思ったりして

それで自分たちがこれからも

しっかりいじめに対して考えていければ

良いなと思って書きました。

これから最後の1か月間になるのですけど、

それでもみんなで仲良くしていきたいなと思います。」

 

講評に立った山下千鶴子教育長は、

言葉の重要性について次のように話しました。

 

またこの日は、長野県視覚障がい者マラソン協会会長の

保科さんを講師に招き、

「夢をあきらめない~継続は力なり~」と題した講演会も

行われました。

 

保科さんは視覚障がい者マラソンランナーで現在75歳。

上伊那郡高遠町出身です。

43歳から走り始め、

アテネパラリンピックでは5位入賞を果たしています。

今もなお100キロウルトラマラソンなどに出場し、

伴走者の育成も続けています。

 

保科さんは視力を理由に就職できず、

盲学校で学びなおしたこと。

シドニーパラリンピックではゴール80メートル手前で

意識が遠のき失格に。

そこから57歳で迎えるアテネパラリンピックを目指したこと

などを話しました。

そして最後に夢をあきらめない大切さについてこう語りました。

 

保科さん

「目標が実現したら次の目標に。

ということで夢がだんだん手の届くところにきます。

辛かったり苦しかったりすると

もう俺はだめだやめたってなると思います。

なることが多いと思います。

そんなときに諦めたら辞めたら絶対に夢は手に入りません。

だから私のモットーは継続こそ力なり。

ダメであってもまた頑張っているうちに

また力が出てきて目標が

クリアできるようになると思いますので。」

 

講演に参加した人たちは、保科さんの

常に前を向き走り続ける人生に

勇気をもらっている様子でした。