小山敬三美術館では現在、

令和4年度後期企画展として、

「小山敬三の書展」が開かれています。

 

1897年に小諸市に生まれ、

名誉市民の称号をもつ小山敬三画伯。

文化勲章受章者として広く知られています。

 

小山家に伝わる優れた書の作品に囲まれて育った画伯は、

子どものころから絵画だけではなく、

書にも深い関心を持ちました。

 

この企画展では、

画伯が生涯にわたって書いた書の名品の中から12点を展示。

小山家と深いかかわりのあった

近代日本画の巨匠・富岡鉄斎の書を手本にして書いた作品や

画伯の父、小山久左衛門の座右の銘「脩誠」と書いた作品などが

飾られています。

 

また現在も使われている

マンズワイン小諸ワイナリーの

日本庭園「万酔園」の看板も、

画伯が書いた文字を彫ったものであることが分かります。

 

中嶋さん

「小山敬三の絵は東洋の精神を

西洋の技術で描くと言われていますが、

小山敬三の書は、

東洋の精神を象徴するようなものであると考えられます。

こういった書を眺めていって、

小山敬三の絵の真髄、奥底にあるものを

みなさんに読み取っていただければなと思います。」

 

「小山敬三の書展」は、来月31日(金)まで

小山敬三美術館で開催しています。