県内商業高校生史上5人目の快挙です。

小諸商業高校2年の塩川貴斗さんが、

ITの難関国家試験

「応用情報技術者試験」に合格しました。

 

小諸商業高校会計システム科2年生で

紺屋町に住む塩川貴斗さん。

現在、情報処理部に所属しています。

 

そんな塩川さん、去年10月に行われた

情報処理推進機構主催の

「応用情報技術者試験」に見事合格。

県内の商業高校に通う高校生として

5人目の快挙を果たしました。

 

この試験はITの難関国家試験で

IT技術者に必要な知識や技能だけでなく

経営戦略やマネジメントに関する知識も問われます。

去年10月に行われた試験の高校生の合格率は

全国で21.6パーセントです。

 

そんな難関試験を努力の成果を十分に発揮し、

見事突破した塩川さん。

しかし中学時代は

パソコンなどの機械は苦手分野だったといいます。

 

塩川さん

「中学時代はもう本当にタイピングとかも

片手一本ずつでこう打つしかなかったのですけど、

高校に入ってから頑張って今に至りますね。

最初は情報処理みたいなのがあるよって言われて、

友達から入ってみない?

って言われて試しに問題解いてみたら楽しくて、

入ってみようって

最初は楽しいなと思って入りました。」

 

元々数学が好きで、

論理的に物事を考えるのが得意な塩川さん。

情報処理部で実力をつけ、

去年4月にはIT技術者の登竜門とも言われる

「基本情報技術者試験」にも合格しています。

今回合格した「応用情報技術者試験」は

さらに一つレベルが高い試験です。

 

塩川さん

「辛い勉強だったので

もう本当に今回で終わりにしようと思っていて、

今回で終わりにするから

死ぬ気で頑張ろうみたいな。

もう絶対に2回目はやらないと思って頑張りました。

自己採点みたいなやつで

ちょっといけるかどうかだったので、

本当にとても嬉しかったです。

最近はITの人が不足っていうのもあるので、

ITで活躍できれば良いかなと思っています。」

 

そんな合格までの道のりには

情報処理部顧問 植原崇裕教諭の姿がありました。

植原教諭自身、

長野商業高校3年生だった平成21年に

「応用情報技術者試験」に合格しています。

県内5人のうちの県内初の合格者です。

 

植原教諭

「(塩川さん自身はどんな生徒さんですか。)

非常にユーモアがあって独創性・独自性がありますね。

頭が柔らかくって新しいことどんどん思いついて

のめり込んでいく。

特にロジカルな数学的な部分が好きな生徒なので

そういったメカ二クスに興味があるようで

物のしくみとか流れを考えるのが好きなようです。

私が合格したのが私高3の時だったのですけど、

当時から長野県の情報教育が遅れているということを

私自身も先生方から指摘されて

というか言われていて、

他県に比べると

やはり成績が出ていない時もありました。

そういう時から時を重ねて約15年くらいですか。

私が受かった時はまだまだそんな時代の

長野県のれい明期だったのですけど、

時を重ねてこうして教え子たちが結果を出してくれて

ようやく長野県にも

そういう風が吹いてきたなという風に感じます。

私は専門は情報ですけれども

情報教育を通じて子どもたちが

ソサエティ5.0という新しい世の中で

のびのびと活躍して社会に貢献できる

そんな人材を育てられたら良いなと感じております。」

 

現在8人で活動中の小諸商業高校情報処理部。

去年7月に行われた情報処理の全国大会では

団体戦で12位でした。

10位入賞まであと一歩。

さらなる高みを目指して、部員一丸となって歩んでいます。

 

土屋さん

「去年全国大会で全員2年生ながら

12位っていう結果を残せたので、

次はそれを上回るような結果を残していくのと

やっぱり個人でも団体でも

優勝目指して頑張っていきたいなと思っています。」