明治から昭和にかけて、製糸業で栄えた小諸。

その歴史を伝える移動企画の第6弾が、

現在、小諸図書館で開かれています。

今回は、純水館工場で新たに見つかった史料などが

展示されています。

 

この企画は、明治から昭和にかけて

製糸業で栄えた小諸の歴史と文化を広め

地域の賑わいづくりにつなげようと、

市民有志による

「糸のまち・こもろプロジェクト」が

おととしから行っているものです。

 

第6弾となる今回は、

小諸の製糸文化と関わりが深い

渋沢栄一にまつわる史料、

また、製糸会社純水館 丸純工場の

解体時に見つかった史料の展示を、

小諸図書館で行っています。

 

そのうちこちらは、渋沢栄一に関する展示です。

渋沢栄一は、富岡製糸場模範工場の設置主任で、

小諸の製糸業の相談役でもありました。

 

そんな渋沢は、大正6年5月15日に、

小諸小学校2階の講堂で

青年たちにむけて講演を実施。

その演説記録が、今回現代語訳とともに、

パネル展示されています。

 

清水さん

「今回はですね、このゆかりの地で。

小諸に訪れた渋沢栄一氏がここで書を書いて、

それを表のガラスの中に入っておりますが。

このように地域をめぐることで、

そこの資料とこのような展示を合わせることで、

また交流が深まる。小諸に、輝かしい歴史が。

そして地域の人たちが皆支えあって

卵から糸に、そして輸出する。

皆さん、一期団結、

結束しないとこれだけの事業はできない。

小諸は本当に結束力の強いところだと感じますね。

そういうのを感じて頂くと、

また小諸の心意気も高まっていくのではないかと思います。」

 

企画展示では、

渋沢が小諸へ講演に訪れた際に

書いたとされる書も公開されています。

 

一方こちらは、純水館黄金期の記録。

去年2月に主要部分が解体された

六供の「純水館 丸純工場」で発見された、

営業報告書などの史料も公開されています。

 

解体で見つかった史料は、数万点にも及び、

今回、「糸のまち・こもろプロジェクト」により

現代語訳された一部の史料を見ることができます。

 

清水さん

「(純水館工場の解体で

新たに出てきた資料もあるということですが)

膨大な量なんですね。

その読み解きをしていただいて。

打ち込んでいただいて。

皆さんにこういった工場だったんです

っていうのをご理解いただけることは嬉しいですね。

図書館ですので、小さいお子さんから、

お年の歴史をご存じの方、

みんながこう輪になって話が

自然にできるといいなと思いますね。

本日から3月の1日まで

木曜日がお休みでございますが、

ぜひ皆さんに何度も

おいでいただきたいと思っております。

よろしくお願いいたします。」

 

企画展示は、来月1日まで小諸図書館

ひだまりのひろばで開かれています。