幸せな最期のために、旅立つ人の心に寄り添う「看取り士」。

この仕事について取り上げた映画「みとりし」が

来月11日に市民交流センターで自主上映されます。

どのような映画なのか、またどういった仕事なのか、

企画した山口朋子さんにお話を伺いました。

 

住み慣れた自宅や

本人が希望する形で、温かい死を迎えるために、

旅立つ人と送る人をサポートする「看取り士」。

 

来月、市民交流センターで

看取り士について取り上げた映画の

自主上映会が行われます。

イベントの企画者であり、市内で看取り士として活動する

山口朋子さんにお話を伺いました。

 

山口さん

「看取り士の仕事は3つと言われていて、1つ目が相談業務をします。

コロナ禍で病院で面会制限が厳しくなっている中で、

おうちに帰りたいという方のご相談に乗ったりとか、

本当に相談は多岐に渡るんですけども、

葬儀社さんの相談とか、いろいろな意味での相談業務が入ります。

2つ目が、臨終の立ち合いというのをしております。

臨終の立ち合いというのは、

呼吸が苦しくなった時に看取り士を読んでいただいて

その方に呼吸合わせといって、

呼吸を合わせていくということが大事なお仕事になります。

3つ目の看取りの作法の伝授というのを

看取り士会では大事にしているんですけども、

『ご臨終です』で終わりではなくて、

亡くなった後にその方を膝枕で抱きしめて声をかけて送るという、

丁寧な見取りというのをお伝えしています。

そういったお別れの仕方というところを、

みなさんにお伝えしながら、現場では動いている仕事になります。

実際お茶会をやっているんですけど、

そういったところに相談に来る方が、私ぐらいの世代の方で、

『親の看取りがとても不安だ』とか『気が重くてしょうがない』、

そういったご相談が実は増えてきていて、

そういったときに病院にお任せしちゃおうとか

施設にお任せしちゃおうというのではなくて、

やはり死とは何なのか、看取りとは何なのかを人任せにするのではなく、

自分事として自分も通る道なので、

一度看取りとか死について考えてもらう時間を作って頂けたらいいなと思うのと、

あとタブー視する方多いんですけども、

自分の大事な親御さんだったら最期どうしたい?

というのをちゃんと元気なうちに話しておくというのが

とても大事なところになってくると思うんですけども、

そういったときに話し辛いとか、

そういったときに看取り士とか活動している人がいるよとか、

きっかけとして話題にしてもらえればいいのかなと思って、

今各地域で看取り士さん増えてきたので、

みなさんお茶会をしたり、上映会をしたりとか、

みなさんに知ってもらえるきっかけを作っている段階であります。

この映画では、在宅死というのをイメージして、

自分自身や大事な人や家族の最期というのを

考えるきっかけになってもらえれば

というので作られています。

何人かの看取りの、

実際にあった会長が経験したものが映画になっているんですけども、

本当にリアルな見取りのことが描かれていて、

映画でも出てくるんですけど、触れるということだったりとか、

看取りの作法が出てきたりとか、

そういったことも実は出てきているので、

事前にこれを知ったうえで映画を見ていただくと、

こういうことなんだということが伝わるかなと思いながら。

本当に病院で施設で看取れない時代に入ってきているので、

在宅にっていうところのイメージを少しでも知ってもらって、

考えるきっかけになる映画かと思います。

小諸市はまだまだ看取り士が知られていない地域なんですけども、

本当多死社会に入ってきていて、高齢者の方が増えてきている中で、

なかなか介護の現場でも病院でも現場は人手不足の中やっている状況で、

看取りというのを人任せにしてしまうのではなく、

ご自身の最期、大事な人の最期を

みんなでちゃんと考えて地域で支え合ったりとか、

話したりするっていうきっかけになればいいかと思って、

今回小諸市で上映会を始めて企画しました。

小諸市の交流センターなので割と

市民の方が行きやすい場所かと思いますので、

みなさんで家族で考えるきっかけになっていただければと思いますので、

ぜひ足を運んでいただけたらと思います。」

 

映画「みとりし」は、来月11日の午後1時30分から上映。

場所は市民交流センターで定員50人、

料金は500円です。

詳しくは、看取りステーション 小諸ももかまで

お問い合わせください。