小諸市ではまちなかにおける取り組みと情報を、

より多くの人に知ってもらい、

小諸市への誘客につなげるために、

「まちなかポップアップ&ゴーDX社会実験」と題した

新たな取り組みを、

民間の団体や事業者と共に始めることになりました。

 

3日(木)には、

社会実験の実施に向けた協定の締結式が

オンラインで行われ、

小諸市と共に社会実験を行う5つの事業者と

立会人となる長野県の関係者が

集いました。

 

小諸市が始める

「まちなかポップアップ&ゴーDX社会実験」は、

デジタルサイネージなど情報技術を通じて、

小諸のまちなかの施設や建物の情報を発信し、

発信した情報と周辺経路図、

公共交通機関との連携を図ることで、

市民の利便性や誘客につなげる事業を展開。

その効果を検証するものです。

 

具体的には、市民や観光客など多様な人が行き交う、

駅前広場や懐古園、こもテラスでの

屋外デジタルサイネージを活用し映像で情報を提供。

 

デジタルサイネージで提供するコンテンツの情報を

スマートフォンなどで読み取ることができるようにし、

デジタルサイネージと連携したポータルサイトによる

詳細情報の提供を行います。

 

また、ポータルサイトから地図情報や経路検索につなげ、

軽井沢駅から上田駅までの沿線地域における

しなの鉄道の電子切符や

市内巡回バスの周遊チケット電子版の発券・決済が

可能となる仕組みをつくります。

スマートカートエッグの無料利用登録も行います。

 

駅前広場には人の流れを調査するカメラを設置。

デジタルサイネージ付近の人の滞留率や

昼夜、曜日による人の流れの変化を

リアルタイムで映像解析を行い、

SNSアプリを通じたアンケート調査を行って

効果を検証します。

 

これらの社会実験を進める実行組織として、

これまで小諸市とまちづくりなどで連携してきた

UR都市機構東日本都市再生本部や

株式会社カクイチ、

また株式会社まちづくり小諸など

5つの事業団体が参画。

連携協定を締結して、

互いの役割を分担し、実験を展開していくことになりました。

 

これまで小諸市では、

株式会社カクイチからの小諸市への企業版ふるさと納税を

活用して、

関係団体などによる「事業構想プロジェクト研究会」を設置。

その中で、

ITを活用した新たな移動手段となるモビリティ事業、

「MaaS事業」に取り組むことを目的に

研究を進めてきました。

 

また、スマートカートエッグや市内巡回バスによる

実証実験を行い、

まちなかでの回遊の可能性を探ってきました。

今回の実験はこれまでの研究や実証実験を

更に発展させるために行われるものです。

 

この実験はことし4月から11月まで実施。

実施後は結果を検証したうえで

事業展開につなげていくことも視野に入れています。

小諸市ではこの取り組みによって、

まちなかへの賑わいの創出や、利便性の向上に

つなげていきたいとしています。

 

市長

「発展性のある、チャレンジャーだという言い方も

一方でできるかもしれませんけど、

ただやっぱり実証実験を行わなければわからないこともありますので、

将来の小諸市のマース事業に結びつくような形、

社会実験にぜひしたいと思っています。

他では取り組んでいない、

全国的にもめずらしいといわれている今回の社会実験でありますので、

なんとか形にして小諸発全国に発信ができるような

取り組みになるようにそれにあわせて小諸の街中、

小諸市全体が賑わいを創出するような街になるように

頑張っていきたいなと思っております。」

 

この実験に参画する市内の企業

「株式会社まちづくり小諸」は、

予約制相乗りタクシー「あいのりくん」の

運行・管理を担っています。

今回はデジタルサイネージとポータルサイトの制作・

運用を担当。

実験後、この仕組みを活用し、

多くの世代が利用できるような

相乗りタクシーの運用に向けても

検討していきたいとしています。

 

まちづくり小諸社長

「よく最近聞かれるところで、マースという言葉があると思うんですけど、

やはり公共交通、それから交通体系というものを

昨今のデジタルを使ってコントロールしていくというようなことというのは、

いずれ小諸においてもそうなってくると思うんですね。

だからスマホをつかって現在地を観たり、

予約をしたりということはいずれ50代よりも若い方たちは

使い勝手がよくなってくるんじゃないかと、

私どもも、そういう利便性というものは

取り入れていく時代が来るんじゃないかなということで、

小諸にもそういう時代がくるなと思っています。

今回は11月までの実証実験ということですけれども、

私たちとすればその結果次第にはなりますが、

それを踏まえて、その次の時期まで

どんどん伸ばしていけるような

実験結果にしたいと思っています。」