小諸市では、民間活力の導入による、

「公募設置管理制度」 Park PFIを活用し、

「飯綱山公園官民連携魅力向上事業」を進めています。

このほど、公募により、

民間から寄せられた

飯綱山公園でワイナリーやレストランを整備する事業計画が

正式に認定されました。

これを受け、

先月28日(火)には、民間事業者と小諸市による

基本協定の調印式が行われました。

 

この日は、飯綱山公園で

新たに施設を設置し運営することになった

株式会社Greve.t代表取締役の吉岡秀之さんと

小泉俊博市長、それに双方の関係者らが出席しました。

 

小諸市が導入した

「公募設置管理制度」通称・Park-PFIは、

都市公園における民間資金を活用した

新たな整備・管理手法として、

平成29年の都市公園法改正により創設された制度です。

 

これまで行政が担ってきた公園の管理や運営の一部を

公募によって選定された民間事業者に委託するもので、

飲食店や売店などの施設を設置し、

その収益で、公園の整備などを一体的に行う

事業者を公募により選定。

選ばれた事業者が主体となって事業を実施していきます。

 

小諸市では、

飯綱山公園のさらなる魅力向上や利用者の増加を目的に、

Park PFIを活用。

去年4月から、導入の可能性を調査する

マーケットサウンディング調査を実施し、

7月に事業化を決定しました。

その後、7月から9月にかけて、

飯綱山公園の魅力向上事業計画を民間事業者から

公募し、市内にある株式会社Greve.tが選定されました。

株式会社Greve.tは、

兵庫県西宮市に本社を構え、

飲食店や介護事業、建設業などを手掛ける

「エトゥールグループ」のグループ会社です。

令和元年7月、農業法人として設立。

菱平や糠地など市内およそ6.5ヘクタールで

「こもろっこふぁーむ&ワイナリー」を運営し、

ワインの醸造に向けて

ワイン用ブドウの栽培を行っています。

 

グレーベが提案した計画では、

市が事業計画地として定めた、

飯綱山公園の一角、

およそ7800㎡の敷地を活用し、

自社栽培のブドウを使ったワインを製造するワイナリーと

自社栽培による農作物や

地域の食材を生かした料理を提供するレストランを

整備する予定です。

 

ワイナリー棟には、

年間5万本のワイン製造を目標に、

体験エリアやショップなどを併設します。

 

また、レストラン棟は、

1階にイタリアンレストランとカフェ。

2階にジンギスカンなど焼肉店と鉄板焼きの店が入る予定です。

 

あわせて新たにシンボルツリーとなる「もみの木」を植えて

広場も整備します。

駐車場はこれまでとほぼ同じ台数で整備される予定です。

また、小諸市出身の若手芸術家の作品も

モニュメントなどとして設置し、

作品を発信する場にもしていく計画です。

施設の運営などの収益で、

駐車場や広場など、一体的な整備を担います。

 

広場などを含めた施設全体の名称は、

「飯綱山公園 スタラス小諸」。

飯綱山公園から見える星空をイメージしたと言います。

 

調印式で挨拶に立った、グレーベの吉岡社長は、

「小諸の地域の活性化に向けて、

小諸の魅力や自然、人、農業、食、そして芸術などを発信し

伝えていけるよう

全力で取り組んでいきたい。」などと

話しました。

 

また、小泉市長も、

「すばらしいポテンシャルを持つ飯綱山公園が

官民連携で新たな賑わいの場として再生するのではないか。」

と期待感を述べました。

 

「公募設置管理制度」Park-PFIを活用した事業は、

県内では小諸市が初めて。

施設は、令和4年12月から令和5年の春ごろの完成を

計画しています。

 

市長

「小諸市で初めて、また県内でも初めての取り組みになるかと思います。

「民間のみなさんの力を全面的に引き出して、

行政からは支出をしないで、

飯綱山の魅力を引き出せる、

それぞれにとっていい形での事業でありますので、

大いに期待しているところであります。

これはもう小諸市民はもちろんですし、

市外の方々、飯綱山公園が持っている力を最大限引き出せるような形で

ワイナリーとショップ、レストランができるということであります。

多くのみなさんに楽しんでいただけるような施設となると

確信しておりますので、どうか市民のみなさんも

できた暁にはご利用いただければと思います。」

 

グレーべ吉岡社長

「ワイナリーを作るというのがブドウの収穫にあわせて

3年目、4年目と考えておりまして、

その3年目、4年目が来年、再来年にあたるところで、

すでにいくつか候補地もありましたし、

それでもまだもっといいところないかなと

決定はしていなくて探している途中に

小諸市さんがこのPark-PFIの公募をされたので。

この飯綱山公園は私たちの圃場からも

すごく見えていていつも畑で仕事しているときから見えていたので

なぜかなじみがあったというか毎日見ている美術館だったので、

その中で小諸市さんの方がそういう公募をするとなったので、

何か運命的なものなのかなという思いと

飯綱山公園のポテンシャルの高さは生かしきれていない。

市長さんも言っておられましたけれども、

そのポテンシャルをもっと高めていきたいなと思いましたし、

小諸市、あんな素敵な場所があるので

市民のみなさんがもっと来て、くつろいだり景色を見てぼーっとするとか

自分のまちにそんな公園があったら素敵だなと思うので、

私たちもそこを事業を通じて何かできたらなという風に思いました。

子どもからお年寄りの方まで一回来てそれだけじゃなくて、

何回も来て、何回来ても飽きないよね、癒されるよね、

とそういってもらえるような空間を作っていきたいと思います。」