小諸高校吹奏楽部がことしも素晴らしい成果を挙げました。

アンサンブルコンテスト長野県大会で

出場4チーム全てが金賞を受賞。

さらに、先月行われた

アンサンブルコンテスト東海大会で

トランペット5重奏が金賞を受賞しました。

 

小諸高校吹奏楽部は、

1月17日に行われた、

全日本アンサンブルコンテスト長野県大会に出場。

40チーム中、

トランペット5重奏が金賞第1位、

金管8重奏が金賞第2位、管弦8重奏が金賞第4位、

管打8重奏が同点で金賞第4位を受賞しました。

出場4チーム全てが1位から4位に入賞するのは、

小諸高校吹奏楽部では初めてのことです。

 

ことしは、新型コロナの影響で、

本番4日前に県大会での生演奏中止が決定。

地区大会の演奏録音で審査をすることになりました。

 

部長

「チームとしてもけっこう落ち込んだなってすごく思うんですけど、

でもやっぱり、ここで止まっちゃいけないなっていう気持ちもあったので、

前に進まなきゃなっていう気持ちもありつつ、

すごく複雑な気持ちでした。

こっちから「頑張ろうよ」っていう呼びかけをやってきたんですけど、

それより前に吹奏楽部員全員があまり落ちる人がいなくて、

自然体で頑張ろうっていう上向きの力がある子たちなので、

今の小諸高等学校吹奏楽部の1つの特徴として、

すごい上に持っていく力があるなっていう。」

 

3年生が引退し、新体制となった中で直面した

アンサンブルコンテスト生演奏の中止。

しかし、常に前向きに高めあって活動することで、

県大会では小諸高校吹奏楽部史上

最高の成果を挙げました。

 

県大会で優勝したトランペット5重奏は、

先月14日に行われた東海大会に進出。

東海大会も新型コロナの影響で録音審査となり、

先月3日に改めて録音。

20チーム中、金賞第5位に輝きました。

 

演奏したのは、モラレス作曲、「X1(エックスワン)」。

疾走感のある楽曲で、トランペット5本で

様々な表情を見せます。

ソロが多く、複雑に各パートが関わり合うため、

個々の実力に加え5人のチームワークが問われます。

 

今井さん

「練習期間が思った以上に短くなっちゃって、

まだ詰め足りないところはあったんですけど、

今までの中で一番いい演奏ができました。

同属楽器だからまっすぐな音しかならなくて、

けっこう表現するのが大変だったんですけど、

自分の役割が、例えばフルートとかチューバとか、

そういう他の楽器に置き換えて練習してきました。

東海大会で思ったこと、経験したことを生かして、

次は夏のコンクールに向けて、

全体を引っ張っていける存在に

なっていけたらいいなって思っています。」

 

また、顧問の髙砂佑介教諭の提案で、

各チームの演奏を録音し、

動画投稿サイトYouTubeで配信。

大会本番を失ってしまった生徒たちにとって

貴重な発表の場となり、励みにもなったようです。

 

部長

「僕たちの演奏を聞いて元気を与えたいとか、

自分たちとしても最後のステージになるかもしれないっていう思いで、

必死にその撮影に向かったというか、

自分たちの演奏としても、

お客様に対しても、全力で臨んだ撮影かなと思います。」

 

部長の小瀬木世那さんは、

アンサンブルコンテストを経て、

仲間と共に長野県を盛り上げていきたいという思いを

一層強くしたようです。

 

部長

「僕自身が部のことを知れた冬だったかなと思っていて、

この子たちってこう思ってるんじゃないかなとか、

こういう人なんだとか、こういうキャラなんだとかっていうのが、

それぞれ見えてきたので、それを今後に生かしたいなってすごく思っています。

この先見えないっていうのが一番あるんですけど、

僕自身としてもこの部活をもっと盛り上げて、

元気とか勇気っていうのを与えられる存在でいたいなっていうのを思うのと、

長野県を引っ張る小諸高校吹奏楽部として、

もっと長野県を活発にしたいなって思います。」

 

「コロナに負けず 頑張るぞ!おー!」