毎年1月7日に行われる伝統の祭典「御影道祖神祭」。

市内の冬の風物詩でもある2台の山車のぶつかり合いが

ことしは中止となり、

7日(木)には役員が上宿、下宿の道祖神を参拝しました。

 

江戸時代から300年以上にわたって続けられてきた

伝統の祭典「御影道祖神祭」。

無病息災や五穀豊じょう、子孫繁栄などを願い、

毎年1月7日に行われています。

平成7年には県の無形民俗文化財に指定されていて、

地域の人たちにとっては

欠かせない正月行事の一つとなっています。

区内に住む小学5・6年生の児童が乗り込んだ2台の山車の、

激しいぶつかり合いが見どころです。

ことしは新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を受け、

祭典は中止に。

7日には、上宿、下宿の親方総代や役員ら6人による

道祖神の参拝のみが行われました。

集まった関係者は、下宿、上宿の順で参拝。

それぞれにお神酒やみかんをささげ、

無病息災や五穀豊じょう、そして感染症の収束を祈りました。

 

上下総代

「9月からみんなで集まって開催の方向で進めてきたんですが、

どうしてもお祭りをするというのは難しい状況になってしまったので、

残念ではありますけど、また来年の親方たちに盛大にやってもらえればなと思います。

一番は子どもたちに申し訳ないなという気持ちはあるんですけど、

こればかりはどうしようもできない問題なので、申し訳ないなとは思いますけど。

人生山あり谷ありというのを小学校6年生で学べたというのも

また1つのあれなのかなとは思いますけど。

今年落ち着いてもらって、来年今年の分も盛大にやってもらいたいなと、

そういう年になってほしいなという思いです。

今の5年生の親御さんが6年生になるので、

その時に協力できればなと、微力ながらですけど、

していければなとは思います。」

 

会長

「一番の主役は子どもさんたちなので、

お祭りは楽しくやらなきゃ意味もない。

五穀豊穣、無病息災、交通安全などを祈願する壮大な、

荘厳なお祭りですので、見物の皆さんも楽しく、

みんなが盛り上げてやらなければ意味がないという思いから

苦渋の決断で中止とさせていただきました。

こういった未曽有のコロナが早く収束するようにということと、

子どもたちが一生に一度の思い出といっても

言い過ぎではないようなことが中止になってしまったので、

子どもさんたちの思いを含めて、道祖神に安全祈願をいたしました。

親方衆と世話人会も下支えをするんですけど、

それと区民の皆様と、それぞれ関係の皆様が、

できてよかったという思いを込めながら、

本当に壮大に、うっぷん晴らしということでもないですけど、

できればなと思っています。」