「小諸・藤村文学賞」の表彰式の翌日、

島崎藤村の命日にあたる22日(土)には、

藤村記念館前庭で「藤村忌」が行われました。

 

藤村忌は、小諸にゆかりのある明治の文豪、

島崎藤村を偲び、その功績をたたえようと、

毎年、藤村の命日である8月22日に開かれています。

 

毎年、全国の藤村文学の愛好者も集まりますが、

ことしは市や藤村記念館の職員ななど

関係者のみ、およそ15人が

藤村記念館前庭に集まりました。

 

参列した小泉市長は、

「千曲川旅情の歌など、先生の詩や作品が

小諸の風景を作っている」と述べ、藤村の功績を偲びました。

 

式では、藤村記念館職員によって

藤村が作詞を手掛けた曲のオカリナ演奏や

童話集におさめられた作品の朗読が披露されました。

 

会の最後には、

参列者一人一人が祭壇に花を手向け、

藤村に祈りを捧げました。

 

館長

「今年はコロナの関係で一体どうなるか、

中止になるのか、やり方を変えるのかとか

いろいろ迷いもありましたけれど、

お陰様でこういう形でできましたのでほっとしております。

いつもですと外から演奏団体をお呼びして

藤村の歌、あるいは藤村の詩の朗読とか、

草笛とか、そういった演奏をしていただいているんですけれど、

これもできませんので、当館の職員でオカリナを練習しまして、

藤村に歌を捧げたということですが、

何とかできて良かったなと思っております。

まずは読みやすいのから読んでいただくというのが

一番いいかと思いますけれど、

小諸ですと千曲川のスケッチは多くの人に親しまれていますけれど、

千曲川のスケッチを読みますと、

当時の地域の自然とか風土、人の暮らしとか、

そういうことが非常によく書かれていますので、

そういうところから楽しんでいただければなと、

さらにそういうところから

藤村の作品をいくつか読んでいっていただければなと、

そんな風に思いますけど。」