新型コロナウイルスの影響を受け、中止となった

第102回全国高校野球選手権長野大会。

その代替大会として夏季高校野球長野県大会が

今月18日に開幕します。

そこでCTKでは、

大会に向け、練習に励む高校球児たちの姿を追いました。

きょうは、小諸高校の野球部です。

 

中川キャスター

「今日は、小諸高校野球部が練習しているグラウンドにやってきました!

こんにちは~!」

 

野球部のみなさん

「こんにちは!」

 

小諸高校野球部について

マネージャーの土屋希佳さんに

教えてもらいました。

 

中川キャスター

「コミュニティテレビこもろの中川です。よろしくお願いします!」

 

土屋希佳さん

「マネージャーの土屋です。よろしくお願いします!」

 

中川キャスター

「今はどんな練習をしているんですか?」

 

土屋希佳さん

「フリーバッティングの練習をしています。

試合の反省をもとに、

低く鋭い打球を意識して取り組んでいます。

私たち小諸高校野球部は

3年生1人、2年生11人、1年生12人、

マネージャー4人の総勢28人で活動しています。

ことしのスローガンは「挑戦」。

どんな相手でも挑戦する気持ちを忘れずにプレーをしたい

という思いを込め、

このスローガンにしました。」

 

そんな小諸高校野球部を率いるのは

就任3年目の丸山雄三監督。

選手たちの自主性を育てることを意識して指導をしています。

 

監督

「今年は、3年生1名と非常に若いチームです。

まだまだ未熟な面が多いですけれども、

とても思いっきり良い野球ができる選手たちが揃っています。

とにかくバッティングを強化しようということで、

5点取ろうということでやっていますので、

初球から振れるように、

バッティング練習を中心にしています。」

 

新型コロナウイルスにより、3月から学校は休校に。

先月1日からようやくチームの練習が始まりました。

 

監督

「野球が出来ない中、

再開した時にすんなり野球の練習ができるように、

朝の7時50分~オンラインを使って、

体を動かすようなミーティングを続けてきました。

本当に野球が楽しそうで、

そういった姿を我々指導者は失わせてはいけないなと感じました。

このような状況ですので、野球が出来ることに感謝して、

私も含めてですけれども

本当に全力プレーで戦ってほしいなと感じています。」

 

限られた時間の中で基礎練習を大切にし、

積極的なプレーが出来るよう取り組んでいます。

 

ことし主将を務めるのは、チーム唯一の3年生、

塚原勇士選手です。

佐久市の浅間中学校出身。

野球は小学校の頃に祖父に教えてもらい、始めました。

週末に2人でグラウンドに行き、基礎を教わったそうです。

中学生になると、野球部に入部。

以来、外野手を務めています。

 

主将 塚原選手

「今年のチームは、1・2年生が中心なんですけど、

去年の秋から、試合経験を積んでいる選手が多くて、

非常に面白いチームかなと思います。

冬の時期に3月~休校になってしまったので、

休校になったばかりというのは、

自分たちでも何をしたら良いのか分からなくて、

戸惑っていた時期でもあったので、

そこは非常に大変だったかなと思います。

スマートフォンのアプリで、ZOOMを使い、

毎朝ミーティングをして、

生活習慣を正しくするというのと、

チーム全体で軽く出来るトレーニングというのをやったりして、

体力維持だったり、

チームワークの向上だったりを図ってきたので、

そういう取り組みが今結果に出ているのだと思います。」

 

監督

「僕が小諸高校に来た時と、

同時に彼が入学してきたのですが、

本当に最初はへたくそで、

試合に出るのもやっとの選手だったのですけれども、

人一倍努力をして、

最近はバッティングで打てるようになってきて、

本人も野球が楽しくなってきている頃だと感じています。

人一倍努力してきた選手ですので、

大会では活躍してほしいですし、

彼の姿を後輩たちは見ていますので、

チームの良い選手の一人として、

試合では活躍してほしいと思います。」

 

小諸高校野球に入部し、自分で考えて練習する指導法により

飛躍的に成長したという塚原さん。

甲子園中止という現実をしっかり受け止め

気持ちを切り替えています。

 

主将 塚原選手

「1人の高校球児として、甲子園が無くなってしまうのは、

非常に残念で悔しい気持ちでしたが、

人の命はかけがえがないもので、

大事なので、仕方のない判断だとして、受け止めました。

やっぱり、素直に野球が出来るということ、

真剣勝負が出来る場所が与えられたということで、

非常に自分の中では嬉しい気持ちがあり、

今まで、たくさん親や先生に迷惑をかけてきたので、

そういう方に感謝を伝える場所が出来て、非常に嬉しいです。

チームとしては、大会までの時間が例年と違ってすごく短いので、

とにかく実践の中でプレーの精度を

上げていくということを意識して、

実践練習を増やしてやってきました。

その中で主将としては、

実践練習やる中でも返事だったり駆け足だったり、

全力でプレーするなど当たり前のことをチームとして

徹底できるように基本のところからチーム作りを見直しました。

チームとしては、得点力が非常に魅力だと思いますので、

守備では3点以内に抑えて、

バッティングでは5点以上取っていく、

攻撃的な野球を見せていきたいと思います。」

 

守備のキーマンは、2年生の遠藤倖選手。

キャッチャーとしてピッチャーを引っ張ります。

去年から試合に出場していて、経験も豊富です。

 

遠藤選手

「守備のキーマンとして、僕はキャッチャーをしているので、

誰よりも冷静に状況を判断して、

周りのみんなに指示を出して

チームを導いていけるようなキーマンになりたいと思います。

普段の練習では、

とにかく強い打球を打つということを意識しています。

キャッチャーの面では、パスボールが多いので、

ブルペンからしっかりと

ピッキャーの球を受け取るということを意識しています。

自分の強みは、初球から積極的に強いスイングで

バットを振ることが出来ることだと思います。

自分自身、3年生のお二方にすごくお世話になったので、

最後恩返しできるように、少しでも長く、

3年生が試合出来るようにバットと肩で貢献したいと思っています。

意気込みは、自分のバットと肩で

チームを勝利に導けるように頑張っていきたいと思っています。」

 

攻守ともにチームを引っ張るのは、

ショートを守る2年生の舟田拓斗選手。

足が速いことが魅力の選手で、

去年から代走として試合に出場していました。

 

舟田選手

「自分は足を生かして、

なるべく一回でも多く出塁して

相手のチームを自分の足を使って

かき回せたら良いなと思っています。

普段の練習では、一球を大事にして、練習しています。

やっぱり、一球で勝負が決まってしまうこともあるので、

普段の練習から大事にしています。

自分の強みは、足の速さだと思うので、

この大会では、自分の強みを生かして、

頑張っていきたいなと思います。

3年生と出来る最後の大会なので、

1勝でも多く勝ちあがっていきたいと思います。

しっかりと、自分の出来ることをやっていき、

1勝でも多く勝ちたいと思っています。」

 

3年生の土屋希佳さんさんは、

地元芦原中学校出身。

マネージャーとして

1年生の時からチームを支え続けてきました。

マネージャー 土屋さん

「今年のチームは、1・2年生が多く経験が浅いですが、

常に生徒が中心となり、実践を大切にしています。

楽しかったことや辛かったことも含め、

全てが思い出に残っていますが、

一番は先輩たちが引退してから、

2人で1からチーム作りをしたことです。

元々、野球が好きだったこともありますが、

一番近くで選手を支えたいと思ったからです。

他の部活も大会が中止となり、仕方ないことだと思いましたが、

やっぱり球児の目標である甲子園が無くなってしまったことは、

すごく残念に思いました。

大会が開催されることは当たり前のことではないので、

感謝する気持ちを忘れずに取り組んでいきたいと思いました。

少しでも長い夏になるように一勝でも多く勝ちに行きましょう。」

 

抜群のチームワークを誇る小諸高校野球部は

チームの絆で大会に挑みます。

 

主将 塚原選手

「野球が出来る環境を与えてくださったことに感謝し、

自分たちは1・2年生主体ですが、

相手には全力で勝ちにいって、やるからには真剣勝負で、

素晴らしい試合ができるように頑張りますので

応援よろしくお願いします。」