来月11日(火)の祝日、

小諸市文化センターホールを会場に

開かれる「こころのミュージカル」。

その総合演出を担当する、

佐久市文化事業団館長の奥村達夫さんに、

こころのミュージカルの内容や見どころについて、

詳しく伺いました。

 

Qこころのミュージカルとは

「もともと市民ミュージカルと言う形で

市民のみなさんに一緒に参加していただいて

一つの作品を作り上げる。

出演者はお子さんから元気であれば

おいくつになってもという形でやっております。」

 

Q出演者はどのように選ばれる?

「公募と言う形で毎年オーディションをして

オーディションをした中から、

ふるいにかけて落とすということではなく、

みなさんに来ていただいて、

それぞれのみなさんどんな良さがあるかというのを

オーディションで見させていただいて

キャスティングをしていくと。

こういう形でやっております。」

 

Q出演者は総勢何人?

「今年はキャラクターとして役としてのセリフがあったり、

配役があったりする人たちが約50人。

それ以外にダンスのシーンですとか

歌のシーンそれからその他大勢という形で

直前アンサンブルというのがありますので、

直前に舞台に立ってみたいという方たちにも出て頂いて

総勢100名前後になるんじゃないかなと思っています。」

 

当初は、11月の公演に向けて、およそ3ヶ月に渡り

練習を積んできた出演者たち。

台風19号によって佐久市コスモホールが被災したことから、

会場が使えなくなり延期に。

そのため11月には小諸市のステラホールで

中間発表も行いました。

そして、ことし2月に延期された舞台は

小諸市の文化センターで初めて開かれることになったのです。

 

Q小諸市での公演が実現したことについて

「みんな目標を決めて11月の公演に向けてやってきたのに、

その先がなくなっちゃったんで、

とっても不安に思っていたところが、

こうやって代替えと言う形で

小諸市の文化センターで公演ができることになって

みなさん大喜びでそれだけにこの公演に向けて取り組みも、

自分たちの目標ももう一回改めてきちんと決めて

取り組んでいこうとそういう意味で

一つ一丸になれたのかなということで今考えております。」

 

Q佐久市と小諸市の文化交流について

「よく言うのは音楽に国境はないとか

芸術に垣根はないよとか、よく言われるんですけど、

なかなかお隣同志の小諸市と佐久市なんですけど、

実際に文化交流的なこととかはあまりないものですから、

こういう機会に佐久市ではこんなことやっているけど、

小諸市のみなさんぜひこれに参加して

一緒になって取り組むようなということが

これをきっかけに生まれてくればと言う風に思っているんですけどね。」

 

今回の舞台は、去年10周年記念で公演し好評を博した

「心の中の光となってー人間物語 丸岡秀子の半生―」の

再演です。

旧南佐久郡、現在の佐久市臼田出身の「丸岡秀子」

社会評論家として、農村女性の地位向上と

命の大切さを守ることに捧げた、その半生を描きます。

再演ではありますが、

幼少期から52歳までの秀子を演じる4人を始め、

出演者は改めてオーディションを行い、大幅に変更しました。

 

Q.再演を決めた理由

「もうひとつ踏み込んで

丸岡秀子さんをご紹介したいなということと

生い立ちの部分では学生時代までは

割と去年のお話の中では中心になっていたんですけど、

そのあとを知りたいという皆様の声があったので、

今回は丸岡秀子さんのいわゆる自立していった後の部分を

少し丁寧に描きたいなと思っていますので、

そういったところが新たに加わったところかなと

あと最近よく耳にするのが

いわゆる近代国家になって日本も150年、

果たして女性の地位って向上したのかとか

本当の意味での男女間の格差ってないのか

みたいなところっていうのが話題になるんですけど、

そういった意味では丸岡先生自体が

女性の地位向上のために頑張られたという部分のことを

今一度もう一回思い返して、

今の中でどういう風にしたら

いわゆる格差のない女性の地位向上ということに

つながっていくのかなということで、

もう一回改めてその辺のところの投げかけ、

問いかけを作品を通してしてみたいなと思っているので、

そういうことで再演を決めました。」

 

Q.見どころ

「どうせ市民の人たちだから

素人のみなさんだろうと思っていらっしゃる方も

いると思うんですけど、

決してそういうことではなく

表現というのは本当に奥深いものがあるので、

アマチュアの人だからこそ

逆に感動的な演技をしたりとかもの

すごくいい素敵な表情を見せてくれたりということがあるので、

そういった意味ではプロの舞台に負けないくらい

素敵な舞台に仕上がると思います。」

 

ミュージカルには小諸市民も出演。

毎年出演している小諸市の「土屋芳美ジャズダンス教室」は、

大正中期の浅草オペラの名場面を

ダンスで演じることになっています。

主宰の土屋芳美さんにもお話を伺いました。

 

Q.出演について

「ありがたいことにいつも一場面いただいて

やらせていただいているんですが、

今回も大正時代の浅草ミュージカル、

浅草オペラの象徴としてその時代を象徴するような、

大正時代もこういうことやっていたんだということを

お見せ出来ればなと言う風に思っております。」

「ストーリーとはちょっと関係ないんですが、

丸岡秀子先生が生きた時代にこういうことを

やっていたということをお見せして、

分かって頂ければと思って演じています。」

 

地域の偉人、丸岡秀子の半生を描く

「こころのミュージカル」は、

台風で被災した佐久市コスモホールに代わって、

小諸市文化センターホールを会場に

来月11日(火)の祝日、全2回公演で行われます。

 

Q.小諸市のみなさんへ

「まだ市民ミュージカルを見たことがないとおっしゃる方、

どうせ大したことはないと思っていらっしゃる方、

お芝居があまり好きではないという皆様、

どれほど見応えがあるか

ぜひご自身の目でお確かめをいただきたいと思います。

小諸市文化センターの舞台に

100名以上の出演者が登場する圧巻のステージ。

美しい照明に彩られた感動的な本格的ミュージカルです。

小諸のみなさんのご来場を心からお待ち申し上げております。

どうぞよろしくお願いいたします。」