坂の上小学校では、

小諸市と姉妹都市提携を結んでいる

富山県滑川市の田中小学校との

交流事業を毎年この時期に行っています。

今年は、8月30日(金)と31日(土)の2日間、

田中小学校の子どもたちが小諸を訪れました。

 

初日となった30日(金)には、

坂の上小学校の全校児童が

田中小学校の6年生28人と引率者たちを出迎えました。

坂の上小学校と田中小学校の交流は、

昭和49年に小諸と滑川が姉妹都市提携を結んだ際、

双方の市の少年野球チームが

交流試合を行ったことをきっかけに、

その翌年から始まったものです。

以来、毎年途切れることなく続けられていて、

今年で44回目を迎えました。

体育館で行われた歓迎会で

坂の上小学校の児童を代表して挨拶に立った

児童会長の小山咲希さんは、

田中小学校の児童たちへ歓迎の言葉を述べました。

 

坂の上小学校の5年生が、

田中小学校の児童を歓迎するため企画した交流を通して、

さっそく触れ合います。

坂の上小学校の歓迎を受け田中小学校 児童会長の

大森成音さんは、

これから始まる交流事業への期待の言葉を述べました。

 

「今日僕たちのために心温まる素晴らしい歓迎式典を開いてくださり、

ありがとうございます。

この出会いを大切にして、お互いの良いところをたくさん見つけ合い、

交流の輪を深めていきましょう。

そして、これまで多くの人たちが絆を深めてきたように、

僕たちにとっても思い出に残る交流にしましょう。

それでは2日間、いろいろとお世話になると思いますが、

よろしくお願いします。」

 

田中小学校の子どもたちは、歓迎に対する感謝として

滑川に古くから伝わる民謡

「新川古代神(にいかわこだいじん)」に合わせ

踊りを披露しました。

坂の上小学校の子どもたちは、

田中小学校の6年生による滑川伝統の踊りに

見入っている様子でした。

 

坂の上小交流部副担当

「普段なかなか交流できない子たちと、

富山の海の子たちとですね、交流ができるってことが、

なかなか、他の学校と比べまして、

経験できないことかなと思いまして、

彼らの成長、あとは彼らが大人になった時に

また今度大人になって交流できる楽しみもあるっていう部分で、

子どものころの経験っていうのが

後々いい思い出にもなるのかなという感じがしています。」

「元気でいて、なんですかね、仲良くなるのも早いと思いますし、

2日間十分楽しんでいっていただければなという感じがします。」

 

歓迎会の後には、グループに分かれ

市内を巡るスタンプラリーが行われました。

田中小学校と坂の上小学校の6年生の子どもたちが

2校合同のグループで市内を歩きながら、

各ポイントで協力して

小諸に関するクイズを解いたり

スタンプを押したりしていきました。

 

ゴールとなっている懐古園では

小諸センゴク甲冑隊が出迎え、

一緒に記念写真を撮るなどして盛り上がりました。

坂の上小 児童

「ちょっと難しい問題もあったけど、

大体の問題はちゃんとできたので楽しかったです。」

「ずっと楽しみにしてました。」

「みんなすごい素直で、すごい親しみやすかったです。」

 

田中小 児童

「坂の上小学校の人たちも優しくて気軽に話しかけられるし、

イメージよりはあんまり緊張しませんでした。」

「2日間しかないということで、楽しくしたい。」

 

交流事業一日目。

はじめは少し緊張している様子だった子どもたちも

歓迎会やスタンプラリーを通し、

少しずつ打ち解けてきたようです。

 

交流2日目。

集まった子どもたちはまず、

松井農園を訪れてりんご狩りを楽しみます。

前日の夜、坂の上小学校の子どもたちの家に泊まった

田中小学校の子どもたち。

一晩ですっかり打ち解けたようで、会話も弾みます。

 

坂の上小 児童

「ホームステイの時に、小諸のことをいっぱい教えられました。」

 

港町で暮らす田中小学校の子どもたちのほとんどが、

りんご狩りは初めての経験です。

子どもたちは色付いたりんごを

友達と分け合いながら味わっていました。

田中小 児童

「すごく楽しかったし、いろんなりんごも食べられたし良かったです。」

坂の上小 児童

「田中小の子たちと食べるほうが美味しかった。」

 

続いて向かったのは、懐古園に隣接するそば打ち道場です。

昼食に食べるそばを自分たちで打ちます。

このそば打ち体験は、田中小学校の子どもたちだけでなく

坂の上小学校の子どもたちにとっても初めて。

皆、手本を見せる職人の技に驚きながら、

一生懸命そばを打っていきました。

打ちあがった蕎麦は、

その場ですぐに茹でられ、振る舞われます。

自分で打った蕎麦の味は格別だったようで、

皆、おかわりをして美味しそうに味わっていました。

 

坂の上小 児童

「楽しかった、難しかったです」

 

田中小 児童

「初めてそば打ちをしたけど、そばを切るときに上手って言われて嬉しかったです。」

 

田中小 児童

「初めてだったのでとても難しくて、

でも棒で広げるところがとても楽しかったです。」

「最高に美味しかったです。」

 

2日間で新たな友情を育んだ

坂の上小学校と田中小学校の子どもたち。

今年の10月には、

坂の上小学校の子どもたちが滑川市を訪れ、

再会を果たすことになっています。

 

坂の上小 児童

「楽しかったからまたやりたい」

 

「もうあとですぐにお別れになっちゃうっていうのは

さみしくて、すごい楽しかったから、

また10月に滑川に行くときはもっと楽しみにしてると思います。」

 

田中小 児童

「自然がたくさんあって、とてもすがすがしい気持ちになりました。」

「友達の仲を深めるとてもいい2日間になりました。」

「楽しかったですが、もう一週間くらい続いてほしいです。」

「ホームステイとか遊園地など楽しいことができたので、

2日間すごく楽しかったです。」

「小諸の人たちが出迎えてくれたように、

僕たちもしっかり小諸の人たちを出迎えたいと思います。」

 

交流部会長

「すごく緊張した面持ちでホームステイの対面式を迎えて、

でも翌日になるとものすごく打ち解けたような笑顔で来て、

本当に心から楽しんできたのかなって思って、

だからそれを見ていると、やってよかったなって思います。」

「自分の中でも成長っていうのが感じられるような

2日間になったんじゃないかなって。

貴重な2日間だったと思います。」