小諸市議会9月定例会が26日(月)に開会しました。

初日のきょうは、

平成30年度の決算報告を始め、条例改正案や、

今年度の一般会計補正予算案など37件が提出されました。

 

きょうの本会議では冒頭、

小泉市長が議会招集の挨拶に立ち、

今月7日ときのう25日に発生した浅間山の小規模噴火について述べました。

「浅間山の噴火警戒レベルについては、先週月曜日には、

レベル2へ引き下げとはなりましたが、

今回のように予兆がない中で噴火に至った経緯については気象庁はじめ、

研究機関による早期の解明が待たれるところでございます。」

 

市長はこのように述べ、

「自らの命は自らが守るという防災意識の転換が必要。

今一度災害に対する備えを真剣に考えてほしい。」

などと話し、理解を求めました。

 

続いて、即決の審議として、

人権擁護委員候補者の推薦について諮られ、

議会の同意を得ました。

人権擁護委員に推薦されたのは、新任で耳取の丸山直子さん64歳です。

丸山さんは長年保健師を務め、精神保健福祉士の資格も持っています。

任期は令和2年1月1日から令和5年12月31日までの3年間です。

また、きょうは、

平成30年度の決算に関わる行政実績の概要報告が行なわれました。

平成30年度の決算状況は、

歳入決算額が176億1千69万円で、前年度比11.5%減。

歳出決算額は168億960万円で、前年度比13.0%の減となっています。

 

一般会計による基金残高は65億7千74万4千円で

前年度と比べて3億4千900万円ほど減額。

市債残高は、191億307万1千円で、

前年度比1億2千590万円ほど増加となりました。

また、借金返済の重さを示す実質公債費比率は、

前年度比0.8ポイント低下の8%。

19市では低い方から12番目となっています。

小諸市は現在、総合計画の中で財政目標を

基金残高は56億円以上、市債残高を190億円以下、

実質公債費比率を11.5%以下としていますが、

市債残高が目標を超過しています。

これについて市では、

野岸小学校改築事業や、小中学校冷房設備整備、

複合型中心拠点誘導施設整備、消防庁舎整備など、

喫緊の事業に対して有利な地方債を活用し、

将来の財政負担の軽減を図った結果だとして、

今後財政目標の基金残高を確保した上で、

市債残高の縮減を図り改善していくとしています。

市長はー。

「財政目標につきましては、一時的に目標達成が困難な状況となりましたが、

これは市長として『市民の生命と財産を守るため』、

また『今やらなければならない将来への投資』として決断してきた結果であります。

今後も超高齢化・人口減少という誰も経験したことない状況が進行する中で、

厳しい財政運営が予想されるところですが、

小諸に元気と誇りをとりもどすため果敢に挑戦してまいります。」

 

なお、今年度の一般会計補正予算案では、

消費税増税に伴う子育て世帯などを対象とした

プレミアム付き商品券事業や、

幼児教育無償化に伴う事業への負担金や交付金など、

あわせて2億8千万円が計上されました。

更に、即決の審議として、

先月28日から30日にかけて発生した豪雨災害により、

道路関連や農業関連施設、農地などの損壊の

早期復旧を図るための費用として、3000万円を計上。

議会の同意が図られ議決しました。

今年度の一般会計予算は、

補正予算案が全て可決されれば、

187億6300万円となる見込みです。

9月定例会の会期は、来月25日までの31日間で、

きょう提案された議案のうち、

人事案件と報告案件、

即決となった補正予算案を除く33案件は、

委員会審議を経て、最終日に採決されます。