古城にある、旧「渥美清 こもろ寅さん会館」。

この駐車場に美しく咲く、

色とりどりのあじさいの花が

今、ちょうど、見頃を迎えています。

 

このあじさいの花は、およそ20年前に、

当時寅さん会館の館長だった、故・井出勢可さんが、

周辺を彩ろうと、

「男はつらいよ」の29作目、

「寅次郎あじさいの恋」にちなんで植えたものです。

一般的に知られている

「セイヨウアジサイ」や「ガクアジサイ」など、

350株以上の色とりどりのあじさいが植えられていて、

美しい花を咲かせています。

井出さんが亡くなって6年。

現在、ここのあじさいは、

4年前に市内御牧ヶ原に移住してきた、

寅さん映画の衣装係、本間邦仁さんが管理し、

毎年手入れを行っています。

井出さんの妻、澄子さんは、

井出さんが生前、仲間たちと共に、

あじさいを囲んで撮った写真を懐かしそうに眺めながら、

「こうしてあじさいを残してくれてうれしい」

などと、話していました。

 

「よくやってくれたと思う。」

「毎年ねやっぱりうれしいね。」

「観光客がまたことしも咲いたねと言ってくれるとね、

これ見ちゃうとまた見に来てくれるんですよね。

そうすると手抜けないよね。」

 

ことしは、例年に比べ遅咲きで、

6月下旬頃から咲き始めたという

このあじさいの花。

今月いっぱいは楽しめそうだということです。