市内東山在住のアマチュア画家、

桶田直宏さんが70歳を迎えたことを記念した洋画展を

小諸高原美術館で開きました。

 

この作品展は、

市内東山に住む桶田直宏さんが、

去年12月に70歳を迎えたことを記念して

開いたものです。

桶田さんがこれまで趣味で描いてきた

油彩・水彩・アクリルあわせて50作品ほどが並びました。

 

第一美術協会や小諸美術会に所属する桶田さん。

幼い頃から絵を描くのが好きだったと言います。

父親の転勤で小学校5年生のときに埼玉に移住してからも、

勉強の合間を縫って絵を描き続けていました。

 

画家を志し、東京芸術大学を目指していましたが、

浪人時代に知人のすすめもあり、

国民生活金融公庫、今の日本政策金融公庫に就職。

 

しかし、絵画に集中したいという思いから、

2人の子どもが自立した54歳のとき、

定年を待たず退職しました。

 

以降は、度々個展を開き、作品作りに没頭しています。

今回並んだ絵の中で特に力を込めたのは、

 

「新雪の頃」と名付けた作品です。

10年前に描いたもので、

小山敬三小諸公募展に出展し、優秀賞に輝きました。

 

「秋の終わりの紅葉の葉が落ちる寸前と

浅間山の嶺に新雪が降ったその対比をできれば表現したいと。

まだ秋、それから晩秋、それから初冬という形の一つの季節感が

この一枚の絵の中で完璧に出ていると。」

 

桶田さんの作品の多くは、

地元、信州の風景を切り取ったものです。

季節折々で見せる自然の色合いを

情景豊かに表現しています。

 

「勤めの関係で7、8か所動いてきましたが、

やっぱりふるさとの風景、それからまわりの人の人情とかですね、

そういったものが自分にはぴったりだと。

ご自分のふるさとの風景も見方によっては

こんなふうに見えるんだよというのをですね、

これをご覧いただいて、お考え頂ければと思っています。

(桶田さんにとって「絵画」はどんな存在?)

もう日常の一つの分野になっていますので、

自分から絵画をとったら何も残らないんじゃないかというぐらい、

もう自分の体の中にしみこんでいるという感じがしていますね。

自分の体が許す、精神的なものが許す限りは

そういう表現を続けていければなと思っています。」