小諸市公民館が主催する

こもろシニア教室と小諸市女性学級の共催で

一般公開講座が今月1日(土)に開かれ、

シンクロナイズドスイミングで

リオデジャネイロオリンピック銅メダリストの

箱山愛香さんが講演を行いました。

 

小諸市公民館が開いている

「こもろシニア教室」と「小諸市女性学級」では、

年に1度共催講座を行っています。

一般公開となったこの日は、およそ200人が集まりました。

 

講師を務めた箱山愛香さんは、

長野市出身でシンクロナイズドスイミングの選手です。

去年のリオオリンピックの際には、

見事チームで銅メダルを獲得しました。

 

「シンクロを通してたくさんのことを学んできました。

そのことを皆さんにお話できればと思います。」

 

小学4年生からシンクロナイズドスイミングで

全国大会に出場するなど、

幼少期から才能をメキメキと伸ばしてきた箱山さん。

順調にオリンピック選手への階段を上がり、

高校卒業前に、日本代表に選ばれました。

才能と努力で掴んだ夢でしたが、

本当の闘いはこれからでした。

 

「本当に苦しい戦いがたくさんありました。

メダルがとれない時期も長い間あったし、そのときはどうしたらいいんだろう、

どうしたら獲れるんだろうっていうふうには思っていたけど、

どうしたらいいかわからないという思いで日本代表としてずっと戦っていました。」

 

夢だったオリンピック選手になって以降、

なかなか結果が残せないことに苦しんだ箱山さん。

しかし、「ロンドンオリンピック出場後にあることに気付いた」と話します。

 

「なんで私はオリンピックに出ることを目標としていたのかな、ということを強く後悔しました。

オリンピックの選手になること、オリンピックで獲得すること、

とても似たような夢に聞こえますが全然中身は違って、

目標や夢は明確に持たなくてはいけないんだなということを

ロンドンオリンピックを終えてすごく感じました。」

「4年後必ずメダルを獲る」という明確な夢をもった箱山さん。

その意識の変化が彼女を大きく成長させ、

リオオリンピックでの銅メダル獲得に繋がりました。

 

「最後に私が言いたいことです。一人では何もできないこと。

一人では何もできなくて、たくさんの方がいてくれて、たくさんの方が守ってくれて、

たくさんの方に教えていただいて、

私は夢だったオリンピックでのメダルを獲得することができたんだなって思っています。

大好きなことを25歳まで続けることができました。

シンクロを続ける環境を作ってくれたことに本当に感謝しています。」

 

確かな夢をもつことや

支えてくれる人へ感謝する大切さを

自身の経験から語った箱山さん。

会場は大きな拍手に包まれていました。