佐久市出身で、小諸商業高校野球部で活躍後、

プロ野球の道に進みながら、特攻隊員として命を落とした渡辺静さん。

今月6日は渡辺静さんの命日でした。

この命日にあわせ、渡辺さんの遺族らが集まりました。

 

今月7日、佐久市望月協和にある渡辺静さんの生家には、

佐久や御代田、軽井沢など、

近隣地域の戦没者遺族会の会長らをはじめ、

渡辺静さんの甥にあたる中島正直さんと、

渡辺馨さんが集まりました。

 

渡辺静さんは、佐久市協和の出身で、

小諸商業高校野球部で活躍後

プロ野球の道に進みながらも、

特攻隊員として命を落とした人物です。

この日の渡辺さんの出生地の訪問は、

戦争の悲惨さを後世に伝えていくために

先人の生き様を学ぼうと、

佐久市戦没者遺族会の

木村直木会長の呼びかけによって行われました。

一行は生家を見学した後、

隣接する渡辺馨さんの実家へも足を運び、

静さんが残した手記のコピーや、

当時の写真などを見学しました。

 

ひとつひとつの資料についての説明を受けながら、

集まった人たちは、

若くして出撃した渡辺静さんの心中に

思いを寄せているようでした。

 

続いて一行が向かったのは、

渡辺静さんの御霊が眠る墓地です。

 

静さんの母校である小諸商業高校は、

この春に行われた 北信越地区高校野球の長野県大会で見事優勝。

その後の北信越大会でもベスト4に入るなど

快進撃を見せています。

 

今回の墓参りは、

そうした後輩たちの活躍を報告することも

目的のひとつとなっていました。

 

 

皆、渡辺静さんの墓に手を合わせながら

安らかな眠りを祈るとともに、

戦争の恐ろしさを若い世代に伝えていくことを

改めて誓っていました。