現在、国では、

およそ800万人の団塊世代が75歳以上となる

2025年までに、介護が必要な高齢者が

住み慣れた地域で暮らすことができるような

支援、サービスの構築、

いわゆる「地域包括ケアシステム」を推進しています。

これを受け、小諸市では、

昨年度から3年間の介護保険事業計画に市内に2つ、

地域密着型特別養護老人ホームを建設することを

盛り込んでいます。

22日(水)には、この計画に基づき建設した

市内2つの施設が竣工を迎えました。

 

小原に新しくできた地域密着型特別養護老人ホーム

「小諸愛の郷」の竣工式には、

施設を運営する社会福祉法人 佐久平福祉会の

栁澤秀樹理事長をはじめ、

小泉市長や、市の関係者など

およそ40人が出席しました。

 

今回、市内小原に完成した

地域密着型特別養護老人ホーム「小諸愛の郷」は、

住み慣れた地域で、自宅に近い環境で

生活してもらうことを目的にしています。

入居定員は29人。

小諸市在住で、要介護認定3から5までの高齢者に限定しています。

 

延床面積は、994.14平方メートルで、

災害時に避難がしやすいことや、

周辺地域の景観を考慮し、

木造平屋建てにこだわりました。

 

費用は建物建設費のみでおよそ2億7000万円。

市からは、施設建設費と備品等の購入費として、

あわせておよそ1億4200万円の補助金を受けています。

施設内を3つのユニットに分け、

ユニットごとに、

ソファやテレビをみながらリラックスできる空間や、

電子レンジなどの調理器具の揃ったキッチンのある

共有スペースを設けています。

 

部屋は全室個室で、

各部屋にベッド、エアコン、水道を完備。

広さはおよそ6畳で、

使い慣れた家具を持ち込むことも可能です。

 

入浴設備も充実しています。

座った体勢のまま、浴槽に移動できる仕組みのものや、

横たわった状態で入浴できる寝台タイプを導入し、

利用者の負担を最小限にしています。

施設内には、青空を仰げる中庭も設け、

開放的な空間を演出しました。

 

 

地域密着型特別養護老人ホーム「小諸愛の郷」は、

来月1日から運営開始となります。

今後も随時入居者を募集していくということです。