近年、市内でも増えている「認知症」。

皆さんは、認知症の前兆となる行動や、詳しい症状について知っていますか?

12日(日)には、認知症について市民に理解を深めてもらおうと、講演会が開かれました。

会場となったステラホールには、医療や介護の関係者、それに一般の市民など

およそ160人が集まりました。

 

この講演会は、認知症について多くの人に正しい知識を持ってもらおうと、

小諸市の主催で開かれたものです。

 

講演会では、はじめに、市役所高齢福祉課の職員から

小諸市の認知症の現状について報告が行われました。

 

それによると小諸市では、要介護認定者1925人のうち、認知症の高齢者は1328人で、

実に要介護認定者の69%が認知症となっています。

そんな中小諸市では、去年4月に「認知症初期集中支援チーム」を立ち上げていて、

講演会では、認知症サポート医や看護師などが家庭訪問を行い、

認知症の市民やその家族をサポートしている現状などが報告されました。

続いてこの日は、小諸高原病院の有馬邦正院長が登壇し、

認知症の代表的な初期症状について説明しました。

 

火をつけたままうっかり焦がしてしまったり、

かばんなどを置き忘れたりするといったもの忘れを繰り返すことは

認知症の初期にみられる症状だとして、

有馬院長は、認知症は病気だということを認識し、

早期に対応することが大切だと話していました。

 

また、認知障害は、不安や混乱を契機に悪くなっていくと述べ、

周りの人ができる支援についても話しました。

集まった人たちは、誰もが発症する可能性があるという

身近な病気、認知症について、

メモを取るなどしながら熱心に耳を傾けていました。