師走に入り、犯罪の未然防止に向けた警察による

歳末の特別警戒が行われています。

これに合わせ、1日には、

金融機関の職員を対象にした、

特殊詐欺窓口対応訓練がこもろプラザで行われました。

 

この訓練は、オレオレ詐欺や振り込め詐欺といった

特殊詐欺犯罪を防止するため、金融機関で働く職員に対し、

被害者への適切な窓口対応を呼びかけようと、

警察と金融機関が協力し、毎年この時期に行われています。

この日は市内の各金融機関からおよそ20人が集まりました。

あいさつに立った小諸警察署の降旗署長は、

「金融機関で働く職員が、

特殊詐欺への抑止力になってほしい」と述べました。

 

訓練は、高齢女性が息子から

「すぐに100万円を振り込んでほしい」という電話があった設定で行われ、

女性警察官が被害者役に扮しました。

 

対応にあたった銀行職員は、

「変更した」と言われて教えられた番号は被害者の息子本人のものではないと判断。

以前の電話番号に確認するよう促し、

被害を未然に食い止めるまでの一連の流れを示しました。

 

小諸警察署によりますと、

市内では、今年10月末までに発生した特殊詐欺は

3件、被害額は3,000万円を超えています。

さらに、家族や金融機関、コンビニ店員によって

事前に阻止されたものは9件にのぼります。

 

ここ最近増えているのは、還付金詐欺。

これは、電話で市役所や県の職員を名乗り、

還付金が入ると嘘をついてATMを操作させるものです。

 

この日の訓練では、講師を務めた警察署の署員が、

「電話をしながらATMを利用している人がいたら、

詐欺にあっていないか注意し、

少しでも不審であれば警察に相談してほしい」

と被害防止に向け、

参加した人たちに注意を促していました。

 

 

今回の訓練は、金融機関で働く職員にとって

詐欺被害者対応への意識を

さらに高めるものになったようです。