現在小諸市で運行している「こもろすみれ号」に変わる、

新しい公共交通システムについて、

去年3月から1年間に渡り、市から委託を受け

見直しに向けた調査を行ってきた

「株式会社まちづくり小諸」から、

昨日26日(木)市長に対し、提案書が提出されました。

この日は、「株式会社まちづくり小諸」の、

荻原守社長と甘利庸子副社長が、

取締役らと共に市役所を訪れ、

栁田市長に、

「小諸市公共交通ネットワーク構築事業」の提案書を

提出しました。

現在運行している「こもろすみれ号」は、

平成21年度に10万2千人が利用していたものが、

平成25年度には、8万4千人と2割減少している一方、

市の経費は

およそ10%増加している現状があります。

これらの現状を踏まえ、

小諸市では、市民が安全、安心で快適な生活が送れるよう、

新しい公共交通システムへの移行に向けて、

現在運行している「こもろすみれ号」の

見直しを進めることになり、

去年3月から、

県の緊急雇用創出事業の補助金を活用して

株式会社まちづくり小諸に、

見直しに向けた調査を委託してきました。

これを受け、まちづくり小諸では、

幅広い世代の市民およそ1万5000人を対象に

公共交通の利用に関するアンケートを実施。

そのうちの70%から回答を得た他、

駅の乗降客調査や、先進地調査などを行い、

新しい公共交通システムの

運行体系の原案をまとめました。

提案書には、

10年先を見据えた

小諸市公共交通ネットワーク再構築として、

小諸市の現状の認識と基本的な考え方をまとめた上で、

基本運行の原案が示されました。

その他、市民アンケートや現地調査、

2月に各地区で開催した市民意見交換会の報告などが

記されています。

そのうち、基本運行体系としては、

通勤通学時間帯に特化したコミュニティバスとして

「定時定路線」

高齢者を対象にした昼間の移動用の

「予約制相乗りタクシー(デマンドタクシー)」。

生徒の安全確保や保護者の負担軽減を図るため、

中学校部活帰り対象の交通手段として、

「子どものための交通手段」の

3つの基本運行体系を

料金から路線まで具体的に示しました。

また、システムの総称として「こもろ愛のりくん」とした他、

3つの運行体系それぞれにも名称をつけており、

車両デザインやロゴデザインも具体的に示しています。

栁田市長は、

「我々では思いつかないような良いアイディアだと思う」と話し、

「より良い公共交通システムにしたい。」と述べました。

市では、今後、「まちづくり小諸」からの提案書を、

小諸市コミュニティ交通協議会にかけ議論を行う予定で、

協議会で決定後、国の承認を得た上で、

早ければ今年10月の本運行開始を

目指していきたいとしています。