私たちの身近にある浅間山。

この浅間山について学ぼうと、

18日(水)には、ワークショップが開かれました。

 

このワークショップは、

浅間山麓地域の魅力を掘り起こすことで

その良さを再発見しようと、

環境省 長野自然環境事務所の主催で開かれたものです。

冒頭あいさつに立った、

環境省の黒江隆太さんは、

「浅間山を中心とした地域は、

日本を代表する自然の風景地に指定されている」と話した上で、

「ジオパークとはどういうものなのか、ワークショップを通して

学んでもらえれば」と述べていました。

この日はじめに講師を務めたのは、

民間団体としてははじめて

国立公園管理団体の指定を受けた、

NPO法人浅間山麓国際自然学校の代表理事を務める

橋詰元良さんです。

橋詰さんは、

これまでに浅間山麓国際自然学校が行ってきた活動について、

自然体験を通しての環境教育に力を入れてきたと紹介。

『見て・食べて・遊ぶ』だけの観光から、

自然や歴史、文化に触れて、

素晴らしい景色の中で地域の旬を食すという、

『五感の観光』の推進を目指してきた」などと話していました。

また、浅間山麓地域にある

既存の登山道や一般道などを繋げて作る

長距離遊歩道「浅間ロングトレイル構想」についても

説明が行われました。

これは、「歩く旅」というステージを設定し

観光客に浅間山麓の豊かな自然や歴史、

文化を感じてもらうことで、

地域の活性化に繋げていこうというものです。

現在すでに、この活動の一環として

看板デザインの統一化が進められており、

周辺自治体との連携もはかられています。

橋詰さんは、こうした一連の取り組みを紹介した上で

次のように話していました。

続いて講壇に立ったのは、

嬬恋村ジオパーク推進協議会の

黒岩俊明さんです。

黒岩さんは、はじめに自身が所属する

ジオパーク推進協議会ができるまでの流れについて説明しました。

ジオパークとは、

美しい地形や貴重な地質などを保全するとともに、

教育や研究などに活用し、

さらに、ガイド付きツアーの推進などを通して

地域の持続的な経済発展を目指す仕組みのことをいいます。

現在浅間山麓地域では、周辺の6つの市町村が中心となって

このジオパークの取り組みを進めています。

黒岩さんは、今年度推進協議会が企画した

ガイド研修会やジオパークの展示会などついて紹介しました。

この日のワークショップは

事前に申し込みが必要だったということもあり、

日ごろから浅間山などの自然に

慣れ親しんでいる人たちの姿が多く見られました。

皆、講師の話に真剣に耳を傾け、

時折メモを執るなどしながら

それぞれに理解を深めているようでした。

なお、次回のワークショップは、

「探そう!ジオ資源!」をテーマに、

2月26日の午後1時から、

東御中央公民館で行われることになっています。