市内荒町にある海應院では、

新しい住職の就任を祝って、

5日(日)に晋山式が行われました。

海應院の新しい住職の就任を祝って行われた稚児行列には、

檀家の子どもたちおよそ50人が参加しました。

きらびやかな衣装に身を包んだ子どもたちは、

神社の役員や保護者たちと一緒に、

海應院の本堂へと向かいました。

行列の後方には、新たに住職に就任した

矢嶋雅人住職の姿が見られます。

矢嶋住職は現在50歳。

平成15年に海應院に入り、副住職を務めていました。

平成22年の4月からは、

それまで住職を務めていた父に代わって

既に住職の座に就いていましたが、

この度晋山式の準備が整ったことから、

正式にお披露目となりました。

福聚山海應院は、

天文5年に創建された曹洞宗の寺院です。

その歴史は478年にのぼり、

今回就任した矢嶋雅人住職は、第34世の住職となります。

現在檀家の数はおよそ1300軒。

地域の人たちからも親しまれています。

晋山式に続いて行われた「晋山開堂」では、

本堂を開放して多くの人が見守る中で、

矢嶋住職による説法が行われました。

続いて、法戦式が行われました。

住職に変わって仏法を解くことを許された

首座が中心となり、

集まった人たちの前で問答を展開しました。

また、今回の晋山式には、

矢嶋住職の息子である由弦さんも参加し、

堂々とした様子で大役を務めていました。

昭和59年以来30年ぶりに行われた海應院の晋山式。

多くの人たちに見守られながら

厳かな雰囲気で営まれました。

あいにくの雨にも関わらず、

この日は朝から250人を超える人が訪れ、

矢嶋住職の就任を祝ったということです。