小諸市教育委員会が、幼児教育の推進のために、

昨年度から導入している「運動遊び事業」。

この事業を知ってもらい、

親子のコミュニケーションを図ってもらう機会にしてもらおうと、

26日(土)に家庭で実践できる

親子ふれあい遊びの体験講座として、

「親子運動遊び教室」が開かれました。

この日は、年長、年中、年少、それに学童と、

学年ごとに時間を区切って運動遊び教室が行われ、

事前申し込みが最も多かった年少コースには、

およそ30組の親子が参加しました。

「運動遊び事業」は、

幼児期から、運動習慣や基礎体力を養うことで、

子どもたちの運動能力や心の発達に繋げていこうと、

小諸市教育委員会が昨年度から新たに始めた事業です。

多くの自治体で導入し、成果をあげている

松本短期大学の柳澤秋孝教授が考案した

「柳沢運動プログラム」を導入しています。

現在は市内の全保育園の他、みすず幼稚園で導入しており、

月に1度、市が委託しているNPO法人運動保育士会所属の

運動保育士3人と、

半年間、運動保育士の研修を積んだ

教育委員会の職員1人が巡回して指導を行っています。

この日講師を務めたのは、運動保育士の

比田井佑介さんです。

比田井さんは、回転感覚を養い、

マット運動の前転などができるようになる基礎として、

親が子どもを抱えて肩から一回転させたり、

大人の合図をしっかり聞いて息を合わせて飛ぶ動きなど、

様々な遊びを紹介しました。

親子でスキンシップを図りながら体を動かしていく

体験メニューに、

参加した親も子も皆、楽しそうな表情を見せていました。

また、宝物を持って逃げる子どもを

親が追いかける遊びも行われました。

この遊びは、「おにごっこ」の前段階の遊びで、

年少の子どもたちが年中以上になった時に、

集団遊びにすんなり入っていくことができるよう考案されたものです。

比田井さんはこの遊びの効果として、

集団行動への順応の他に、

周りを見る力にもつながるなどと説明していました。

幼児期から運動に取り組むことで、

判断力や抑制力に繫がり、

感情をうまくコントロールできるようになると言われています。

実際小諸市では、

去年1年間「運動遊び事業」に取り組んだことで、

今年小学校に上がった1年生にも

集中力が身についたなどの効果が見られているということです。

この日子どもたちと一緒に参加した保護者は、

運動遊び事業に大いに期待している様子でした。