5月に入り、少しずつ過ごしやすい気候になってきました。

そんな中、小諸市内では様々な花が見頃を迎えています。

見事なシャクナゲが咲き誇るのは、

六供の掛川寸麻さんのお宅です。

毎年この時期になると美しい花をつけ、

掛川さんをはじめ、訪れた人たちを楽しませています。

このシャクナゲが植えられたのは今から40年ほど前。

今は亡き掛川さんのご主人が山から持ち帰ってきた

5センチほどの小さな根っこを庭に植えたところ、

それから20年の月日をかけて、

その木は腰の高さにまで成長し、

ようやく一輪の花をつけたと言います。

それ以降も年々花の数を増やしながら大きく育ち、

40年が経った現在は、

2メートルを超えるまでの立派な木となりました。

今年は4月の末頃から花をつけはじめ、

大型連休中にはちょうど見ごろを迎えました。

透けるように薄い花びらと細長い葉が特徴のシャクナゲの花。

掛川さんは毎年この時期になると庭のシャクナゲを眺め、

数年前には自身で絵も描いています。

その他にも掛川さんのお宅の庭では、

可憐なボタンの花も見ごろを迎えています。

こちらも40年ほど前、買ってきた鉢植えから植えかえたもので、

長い月日をかけてここまで成長しました。

真っ赤な花と、赤と白のまだら模様の花が混在し、

趣深い情景を作り上げています。

花が落ちてしまっても楽しめるようにと、

掛川さんは、こちらの花も自身でスケッチし、

大切に保管しています。