市内東雲にある介護老人保健施設しののめの里のサテライト施設として、

このほど小諸市で初めてとなる

「地域密着型小規模特別養護老人ホーム」がオープンします。

 3日(木)には、施設の完成を祝い、竣工式が行われました。

この日の竣工式には、

施設を運営する社会福祉法人浅間福祉会の職員をはじめ、

栁田市長や近隣地域の区長などが出席しました。

挨拶に続いては、施設の建設に携わった業者へ、感謝状が贈られました。

施工業者を代表して挨拶に立った、

有限会社良建築設計事務所の井出良三代表は、

「在宅復帰を目指す 老人保健施設を母体にした

このような老人ホームは全国的にも珍しい」とした上で、

「先駆的な工事に携われたことを誇りに思う」と述べていました。

今回、市内東雲に完成した「地域密着型小規模特別養護老人ホームあさがお」は、

要介護認定を受けた高齢者に

住み慣れた土地の住み慣れた環境で生活してもらおうと、

小諸市の第6期高齢者福祉計画と、

第5期介護保険事業計画に基づいて建設されたものです。

敷地面積は、2818.8平方メートルで、総事業費は2億7000万円。

一部には市の補助金も活用されています。

入居者は小諸市民に限られており家具や食器など、使い慣れた日用品を持ち込めることで、

家庭での生活が施設でも再現できるようになっています。

入所定員は29人。

施設内を3つのユニットに分けて10人ごとに居住空間を区切ることで、

利用者が自分のペースで生活できるよう配慮がなされました。

部屋は全室個室となっており、入居者のプライベートも守られます。

暖房設備は、地熱を利用した蓄熱式のものを導入。

施設内には、常に健康的な温度に保たれた空気が流れています。

また、入浴設備も充実。

リクライニング式の椅子をそのまま浴槽に差し込むジェットタイプのものや、

座った体勢のまま、浴槽に移動できる仕組みのものなど

最新式の機械を導入し、利用者が負担を感じずに入浴できるようになりました。

竣工式の後にはベルウィンこもろに会場を移し、祝賀会も行われました。

地域で暮らすお年寄りに、できるだけ家庭とのギャップを感じずに

生活してもらいたいという想いから生まれた、地域に根差した老人ホーム。

「地域密着型小規模特別養護老人ホームあさがお」は、

来週8日から順次利用者が入居し、本格的に運営していくことになっています。