17日(月)、ベルウィンこもろでは、

6次産業化について学ぶセミナーが開かれました。

 

この日の講演会には市内の農業者や加工業者、

運輸業者など幅広い分野の事業者およそ60人が集まりました。

このセミナーは、生産から加工、販売に至るまで、

すべての工程に農業者が携わることで

農林漁業の付加価値を生み出していくという

6次産業化について、市内の農業者や商工業者に広く知ってもらい、

理解を深めてもらおうと、年に3回開かれているものです。

「地域内の事業所との連携による6次産業」をテーマに

行われた今回のセミナーでは、

農業、工業、商業、それぞれの経営者が連携して取り組む

連携型の6次産業についての講演が行われました。

講師を務めたのは、上田市の農業者で、

上田市内の事業者と連携し、酒造りに使う米や、

大豆のブランド化を進めている、

柿嶌洋一さんです。

柿嶌さんは、六次産業化について、

生産、加工、販売まで一つの事業者が行う方法と

農工商それぞれの事業者が連携して行う方法の

2つがあると紹介し、

自身が選択した連携型の6次産業について説明しました。

その中で、柿嶌さんは、

自身が地元の老舗味噌店と協力して作り上げた、

奏龍味噌について紹介。

今後は近隣地域の飲食店と協力して

ラーメンや洋菓子などにも使ってもらい、

地元のブランドにしていきたいと話していました。

また、連携型の6次産業について、

柿嶌さんは、分野が違う事業者と協力することで、

それぞれの専門分野に集中することができる上に、

多くの事業者が参加することで

新たな地域ブランドを創造することができるとも述べていました。

参加した人たちは、時折資料に目をやりながら、

真剣な表情で柿嶌さんの話に耳を傾けていました。

また、この日は講演の後、

参加者によるグループトークも行われました。

このグループトークは、参加者同士の交流と情報交換を図り、

新たな事業の可能性について考える機会にしてもらいたいと、

今回初めて行われたものです。

異業種の人が同じ机になるようグループ分けされ、

会場では、参加した事業者たちが、

「小諸の農産物等による商品開発と販路開拓」

というテーマのもと、活発に意見を交わしていました。