平成25年 第2回放送番組審議会 議事録

CTK第2回番組審議会

放送法第6条の規定に基づき、放送番組の適正を図るため、会社の施設区域内に住所を有する学識経験者の方々に審議委員を委嘱し、審議会を開催して自主放送番組についてご審議いただきました。

【日時】 平成25年8月29日 木曜日 13時30分~ 【場所】 コミュニティーテレビこもろ西館 2階会議室

【出席者】番組審議委員:甘利庸子(会社経営)
大塚禎三(歯科医師)
柏木信之(小諸市総務部長)
高橋寿夫(小諸商工会議所専務)
柳沢乃ぶ子(小諸市議会議員)       
※50音順 (欠席:清水隆利(飲食店経営))

放送事業者:伊藤光春(代表取締役)
荻原守 (専務)
後藤理恵(報道制作部課長)
佐藤喜春(報道制作部係長)
井部美幸(報道制作部)

【次第】
1. 開会
2. 代表取締役 伊藤光春 挨拶
3. 審議委員紹介
4. 議事

(1) 前回の審議会後の取組み等について

(2) 番組視聴① CTK報道特別番組「50年に1度の変革~未来へ向けてのまちづくり~」 番組についてのご意見・ご感想

(3) 番組視聴② 6月スタート新番組 栁沢教育長と語る「未来の小諸は人づくりから①」 番組についてのご意見・ご感想

(4) その他(番組に関する要望・新番組に対する提案等)

5. 次回開催について
6. 閉会

はじめに、報道制作部課長の後藤が開会の挨拶、続いて代表取締役の伊藤が挨拶を述べました。審議委員の方々と放送事業者側の自己紹介の後、議事に入り、以降、議事進行は柳沢会長を議長に行いました。次第「4.議事」以降の内容は以下の通り。

4.議事 (1)前回の審議会後の取組み等について

報道制作部 後藤 【若い世代の皆さんを取り上げたり増やしたらどうかという意見について】
新年度に入り、30代から50代と幅広い世代の各小中学校のPTAの皆さんを中心に集まっていただいて、小諸市の栁沢教育長と座談会という形で新しい番組を6月からスタートした。さらに若い世代の皆さんに集まっていただくVoiceという20代30代中心のトーク番組があるが、1年ぐらい休止している状態。再開に向けて準備を進めている。色んな世代や色んな職業の方にスポットを当てて、子供たちが夢を描けるような番組をいうご意見があったが、今後制作していけるように努力していきたい。

【ツイッターとフェイスブックの活用について】
・ CTKのそれぞれアカウントを取っていて今後運用に向けて仕組みを整えていきたいと考えている。新年、もしくは新年度のスタートを視野に検討していきたいと考えている。

【緊急時の放送について】
・ 前回の審議会以降、市から行方不明者の情報がFAXで来た場合には静止画で即対応するようにしている。 ・ 小諸警察署にもご協力いただき小諸市内もしくは近隣の振り込め詐欺の事案が発生した場合にはすぐに連絡をいただいて緊急に静止画を入れる形で対応している。 ・ 火災に関しては、発生時に小諸消防署の方で手薄で人手が足りなくてなかなか対応していただけない部分があり、すぐに情報をあげることができないが、今後はうまく連携が取れる仕組みを整えていきたいと考えている。 ・ 番組の途中に字幕で緊急に入れる形も考えた方がいいのではないかというご意見については、可能だが、費用がかかる関係ですぐに実行できる部分ではないのでもし少し社内で検討する。

【調査員を配置してはどうかというご意見について】
・ 今は区長、公民館長に区の行事を伺っている状態だが、やはりお年寄り対象のイベントが多い部分がある。今後引き続き若い世代の皆さんにもご協力いただける方がいるかどうか区にあたり、そういった仕組みが整えられるかどうか更に検討して実行に移していきたい。

※報告について審議委員のご意見

【情報収集について】

大塚委員 子供たちの活動では育成会にお伺いを立てるのがいいのではないかと感じる。
後藤 確かに区長さんが全部把握されていない部分もあり、特に育成会の行事に関しては教えていただける部分と教えていただけない部分があるように感じる。実際東雲区さんの福島県相馬市の子供たちとの交流というのは直に関わっている方から情報をいただいていないとなかなか取材できないので、ありがたかった。

【加入エリアでない地域について】

 

大塚委員 私の地域は団地が多いので、ケーブルテレビを引けない家庭もある。今後事業展開、地域の方も見られるような環境づくりを考えていただけるといいかなと感じる。
柳沢委員 ケーブルテレビ(幹線)そのものが引けないから見られないという地区があるので、そういうところを小諸市全体の中で拾い出していただいて対応を考えていただきたい。
荻原 小諸市のケーブルテレビ局としてできるだけ早く施設していく事が私たちの使命としてやっていく。前向きに検討し、できるだけ私どもの番組を全市民に見ていただけるよう努力する。

【DVDの貸出・販売について】

柏木委員 コミュニティテレビにつながっていない家庭向けに、特集組んだ時にはDVDを積極的にPRして貸し出すという対応はしていないのか?
後藤 貸出というのはしていないが、もしそういうご要望が多いのであれば。
柏木委員 要望の多いではなくて、会社として積極的にPRして。そういうことが動機になって加入しようかなということにつながっていくと思う。
甘利委員 DVDを安く販売していけないのか?
後藤 販売はしている。ニュース、イベントとそれぞれ価格設定して、なおかつ、TV、インターネット加入者の場合には割引という形で加入してない方との区別をつけている。番組の時間にもよるが、イベント放送は1枚3980円で、加入者の方であれば2980円で購入できる。
甘利委員 価格が少し高いのでは?貸出をしてしまうと、ケーブルテレビに加入しなくてもいつも貸出で見られるというのがあるのでそこはよく考えて。販売であれば度重なって買うのであれば、加入した方が安いと思う価格設定で。
甘利委員 販売はタイムラグが必要。放送で見るというのを優先にして、販売は時間をかけて1か月後2か月後。それをコミュニティの番組の最後や静止画でもいいのでDVDの一覧を流して、いつ、どこの入園式とか、DVD1枚いくらかわかっていれば、卒園式や入園式などは幼稚園側で積極的に注文とってくださるのではないか。
後藤 販売はしているが、積極的なPRはできてなかったと思う。

(2)番組視聴① 意見・感想 ~CTK報道特別番組 「50年に1度の変革~未来へ向けてのまちづくり~」~

大塚委員 以前に厚生病院の移転の特集番組を見て、報道による先導を少し感じていた その後の取材もちゃんとしているというところが評価できる。街の活性化を念頭に置きながらその後、新発田市がどうなったか追加取材もしているのも、小諸のモデルになると思う。
柳沢委員 この番組を見させていただいたが、小諸市だけの問題ではなくて市外の事例を見ながら良い部分と問題である部分は内容としては参考になる。
甘利委員 去年から報道特別番組やっていて、結構偏った放送という声があるのも事実。一度見て嫌な人は、偏ってるという意識があって、コミュニティテレビは見ないという方がいた。小諸の変革を特集して作るということなので、見る人によってすごく難しいことだと感じる。でもこういうものも特集を組んでやっていかないと変わらないことも事実。
後藤 特番を始めた当初は、市長選の前だったこともあり、賛否両論色んなご意見いただいて、批判もたくさんいただいた。制作側の者としてはできるだけ偏らないように放送していきたいという思いでやっていたのだが、そういう部分では報道は特に難しいなと感じている。いい面だけではなく悪い部分も、これから変えていかなければいけないのではないかという問題提起の特番だったのですが、すごく残念。これからは今以上に視聴者全体に信頼していただけるような報道を作っていければと思っている。
大塚委員 報道の公平性に関してはセンシティブな問題だと思う。そういった中で、制作している側のスタンスがしっかりしていればまずは問題ないのではないかと思う。
甘利委員 それでも勇気を持って取り組んでいくということが大事だと思う。こういう特番は続けていって、偏っていないということを知ってもらないと見てもらえないので残念。何か良い方法で、中立の立場で、小諸市の将来を見据えて考えて作って特番として定期的にやっているということが伝わる方法が何かないか。
甘利委員 コンパクトシティは小諸全体で作っていかなくてはいけないことで、方向も決まっているから、それを特番として取り上げていくことは大賛成。
柏木委員 ただ公平なスタンスで放送されたとしても、受け手によって、これは偏っているなという意見が出てくるのも事実だと思う。ただ意見は意見として聞いていただくことは大事だし、あくまでも公平な目で報道するのは当然必要なこと。
甘利委員 コミュニティテレビの社員が二人、アナウンサーとコメンテーターが揃ってしまっているからそう受け取られるかもしれない。普通、報道番組は意見を戦わせたりしている。
大塚委員 それを部外、民間の方からある程度ご意見もっているという人を呼ぶべきでしょうし、そういうところからだったら公平性を感じる気がする。
甘利委員 例えば学者肌の方、それで決して偏っていない、政治的なものを持っていなくてきちんと色んなところの事例を解して話をしてくださると見ている方も納得していくのではないか。
柏木委員 番組全体からはコミュニティテレビの姿勢として、「今まではハード整備をやってきたが、これからは市民のみなさんが自分で動いてもらわないとまちづくりは成功しない」という意図を感じた。
大塚委員 最近の(「商工100%」の)コマーシャルで、中心市街地に高校生がショップを開いたのが取り上げられていた。あのような形で多く取り上げていくことや紹介していくのは重要なことだと思う。

(3)番組視聴② 意見・感想 ~6月スタート新番組 栁沢教育長と語る『未来の小諸は人づくりから①』~

甘利委員 番組の始まりの音楽や映像が上手になった。途中でテレビをつけても何の番組かわかるように、いつも右側と左下にテーマが表示されていて良かった。ただ、座談会だけずっとやっていると飽きてしまうので、冒頭で「運動遊びを取り入れられています」と言ったら、「運動遊び」のやっている映像を流して下さると、あぁこのことだなとわかる。
甘利委員 全国と小諸市と比較して体力低下はどうだとか、小学生、中学生、高校生、男性、女性で比べた統計などを座談会の間に入れていくとすごくいいと思う。報道の真価は、知らなかったことを知ることができること。なので作りこみ方で、惹きつけることをしたらこういう番組はすごくいいと思う。
後藤 今回一部分だけだったのですが、あれが4つ、CM挟みながらずっと続くのですが、見ていると飽きますか?
大塚委員 正直、ちょっと硬いなと思う。
後藤 特に第1回目だったので硬かったかもしれない。学校によってカラーが違う。
大塚委員 皆さん出ている方の表情が硬いなというのと、番組の構成が下手な感じがするもうちょっと抑揚があればいい。学校の各々の取り組み方は全然違うだろうし、そういうものをカットインするような感じ作りだともうちょっといいのかなという感じがする。
柏木委員 低い音量でBGMを流してみるのはどうですか?服装も皆さん正装していたけど、教育長だってもう少し柔らかい服装してもいいと思う。
甘利委員 素人の方からみたら、教育長がスーツ着てないと、逆に批判を浴びると思う。
柏木委員 やっていること自体は斬新。
後藤 皆さん色んなテーマを持ち合って熱心に、教育長とせっかく話せるから「こういう問題があるのですがどう思われますか」という話もだんだん出てきている。もっと魅せる工夫が必要かもしれないと感じた。
柏木委員 先ほど甘利委員さんは、途中から見る場合も字幕があるからわかりやすいとお話されていたけど、ちょっと大きすぎのように感じる。
佐藤 スーパーのバランスっていうのは我々も非常に難しい。ハイビジョンになった時に、我々ケーブルテレビは、視聴者層の年齢が高いこともあり、注意して文字を大きめにしている。実は、収録が終わって休憩する際に、緊張がほぐれるのか、言ってほしいことをぼそっとおっしゃる。そんな状況でやっていたので、もうちょっと緊張をほぐせるような方法があれば。
高橋委員 コミュニティテレビが積極的に、ポジティブに、この番組も含めて取り組んでいて、他のCATVはここまでレベル行ってないと思う。そういう意味では県内の中では相当高いレベルを維持していると感じる。常にテーマを考えていてそういう意味では頑張っているテレビ局だなと常日頃感じている。
高橋委員 座談会はしゃべる方は何か見て話しているのですか?
後藤 自由にしゃべっていただいている。
佐藤 私も反省点がある。今回「運動あそび」についてはインサートできる映像があった。ただし、今後色んなテーマに沿って実際学校へ行ってその取組を取材してないものがある。やはりそういうところもきちっと撮っておかなければいけないというのが反省点。
甘利委員 後から追いかけ取材でもいいと思う。座談会だから何が出るかわからない。編集段階で、取材して放送するとぐっと重みが深まっていくのではないか。そうすると次に番組を作るのに、テーマが広がってくるかもしれない。
後藤 始まったばかりの番組なので、もっと改善して、より多くの方に見ていただける番組にしていきたいと思う。今日のご意見を参考にさせていただいて改善していきたいと思う。

(4)その他(番組に関する要望・新番組に対する提案等) 【小諸についての新番組の提案】

大塚委員 これは新番組ではないのですが、小諸の神輿の歴史番組の様に、小諸の石碑みたいなものを突き詰めて所々名所をアナウンスするような番組があると、それをストックしておくだけでもずいぶん小諸の史実に詳しくなると思う。ましてや子どもたちに説明するときに、見せてあげられるといいなと感じる。小諸に対して気持ちが深まるのではないか。
後藤 同様のご意見をお葉書でもいただいたことがあって、小諸の歴史についてもっと知りたいという方がいらっしゃったので、もしかしたら多くの方がそういう風に感じているのかもしれないと感じた。今後そういう番組づくり検討していきたい
高橋委員 今年、小諸商工会議所が創立100周年になる。その事業の中で産業の歴史100年間の流れの番組制作をコミュニティに依頼している。それが出来上がったらDVDあるいはビデオで流していただいたり、学校教育の一環になればいいなと思う。
柳沢委員 そういう番組をいかに市民のみなさんに見ていただくかという行動も重要
甘利委員 せっかく小諸の、コミュニティテレビこもろだから、「きままにぶらりんこ」のように、外の情報も良いが、小諸の中でやるのはどうか。小諸の私たちが知らないいいところいっぱいあるかも知れないし、そういうところでやってもいいのではないか。
後藤 今月9月は小諸市内めぐる予定なので、もっと小諸の知らなかったところを掘り下げていくのも必要かなと思う。

【語句について】

柏木委員 何の番組か忘れたが原発の話のときに「放射能の影響で」と話されていたが、放射能は能力のことで、「放射線の影響で」というふうに言わないとおかしい。細かいことを言って申し訳ないが、もし表現するときがあれば注意してもらえれば。

【番組「議会だより」について】

柳沢委員 今日色々見させていただいて、こうした方がいいああした方がいいとご意見があったりした中で、私自身としても「議会だより」などテレビ版でやっていますが、今後一緒に協力をしていただきながら、もう少し楽しく最後まで見ていただけるような番組にしていくのがいいかと感じた。
大塚委員 動きがない静止画を見ているのと同じような感じになってしまうので、最後まで見ているか見てないかが正直なところ。どうしても画像が単調なのでそういう風に感じる。
後藤 最後まで気を配って、編集や構成も考えながらより多くの人に楽しんでいただけるよう努めていきたいと思う。

5.次回開催について 半年後の2月平日昼間を予定。

6.閉会  約2時間にわたり行われた審議会は15時半過ぎに閉会。