小諸市では、「新規就農者支援事業」として、

新たに農業の担い手となる人を育成し、地域農業の振興を図るため、

就農する際に必要な経費などを助成する制度を設けています。

このほど、県外から小諸にIターンしてきた2人がこの制度を活用し、

新規就農者として新たな一歩を踏み出しました。

 

9日(木)に市役所で開かれた、

新規就農者支援事業の承認書交付式には、県外から小諸にIターンし、

新たに農業に従事している、高橋徹さんと林幸志(こうし)さんの2人が出席し、

栁田市長から承認書が手渡されました。

栁田市長は、

「農業を取り巻く環境は厳しく、課題も山積しているが、新たに希望を持って入られる方がいるのは、

元気な小諸市農業の実現に向けて、明るい兆しだ。」と述べ、

今後の2人に活躍に期待を寄せていました。

今回承認を受けたうちの1人、高橋徹さんは現在51歳。

松本市出身で、東京都内の民間企業でおよそ30年間に渡り勤務していましたが、

農業の道に進みたいと一念発起し、小諸にやってきました。

御牧ヶ原の県農業大学校と、市内久保の里親農家でそれぞれ1年ずつ研修を行い、去年4月に独立。

現在は小原にある43アールの畑で、

露地トマトを中心に、ブロッコリーやじゃがいもなどを栽培しています。

承認を受けたもう1人、林幸志(こうし)さんは、現在49歳。

神奈川県出身で、およそ30年間民間企業に勤めた後、

農業を志し、Iターンで小諸にやってきました。

もともと果樹栽培に興味があったという林さん。

高橋さんと同じく県農業大学校と、佐久市の里親農家でそれぞれ1年ずつ研修を行い、

去年4月にりんご農家として独立しました。

現在は諏訪山にある100アールの畑で、

前経営者から引き継いだ木と共に、新たに定植した苗の生育に力を注いでいます。