先月30日から、芸術家の筒井はじめさんの「軽井沢河童」展が、
軽井沢ニューアートミュージアム1階のギャラリーで開かれています。
この河童をテーマにした作品展は、東京都出身の芸術家、筒井はじめさんによるものです。
箸や舞台衣装の着物のデザインを手掛けるほか、写真家としてなど幅広い分野で活躍している
筒井さんは、子どもの頃、両親と何度も訪れた軽井沢で、体長10センチほどの河童を見たと言います。
今回、初めて軽井沢での作品展の開催が決まった際、その思い出から、テーマを河童に決め、
3か月で400枚の軽井沢河童を描きあげました。
まず、題名から考え、そこからイメージした河童を具現化していったと話す筒井さん。
作品展では、そのうち厳選された100点を見ることができます。
2頭身の愛らしい姿に、青いつぶらな瞳をした軽井沢河童。
特徴的なのは花の形をしている頭の皿です。
筒井さんは、これまでの作品を通して花のモチーフを描き続けており、今回の軽井沢河童でも
このモチーフが取り入れられました。
また、背景の赤い色は、軽井沢河童を描き始めて湧いたエネルギーを表現していると言います。
小学生のころの日記を読み返し、当時を思い出しながら作品を描いたという筒井さん。
その作品一枚一枚から筒井さんの軽井沢河童と軽井沢に対する思いが感じられます。
今なお、筒井さんの記憶にあり続ける軽井沢河童に会うことができる、「軽井沢河童」展は、
来月27日まで見ることができます。