小諸市では、係長職を務めていた職員が関係外郭団体の準公金を横領していたいとして、

11日付けで、この職員を懲戒免職としました。

 

11日午後2時から開かれた議員全員協議会で、栁田市長は市の理事者と共に、

この問題について深く陳謝しました。

更に市長は、今後は職員一丸となって信頼の回復に努めてまいりたいと述べました。

この問題は、平成21年4月から総務課総務防災係で係長を務めていた職員(44歳)が、

事務局として会計を担当していた、小諸市暴力追放推進協議会や浅間山倶楽部ポータルサイトなど

関係4団体の通帳から、準公金を引き出し、私的に使っていたものです。

これまでに確認できた使い込み金額は、合計で947万9千491円で、

平成21年11月から今年平成25年7月までの3年8ヶ月の間、83回に渡って

横領していたことが発覚しました。

この職員は今年4月1日付けで生活環境課に異動となりましたが、

その際、4団体の関係帳簿や通帳を引き継がず再三の請求をしたところ、

帳簿などが作成されていなかったことから、今月はじめに事情聴取を行い、

9日までに本人が横領の事実を認めたということです。

これにより、この職員は今日10月11日付けで懲戒免職に。

管理監督者として総務部長など関係する職員は、減給や戒告などの処分となりました。

なお、市長、副市長も自主的に給与の減額を行うことになっています。

小諸市では、使い込まれた金額の他に、正当な支出があるのかどうか不明慮な部分もあることから、

現在裏づけ調査を行っているとしており、今後は、この職員を刑事告訴する方向で

準備を進めているということです。

今回の問題を受け、小諸市では、「準公金横領事件再発防止委員会」を設置して、

対応していくとしており、今後、外郭団体の会計については、不定期の調査や

二重チェックなどを実施する中で、管理体制の強化に努めていきたいとしています。

今日は夕方記者会見も開かれ、改めて栁田市長がこの問題について深く陳謝しました。

なおこの職員は、11日午後4時までに未返金分773万2千991円のうち600万円を

返済したということです。

職員は申し訳なかったと話しており、残りもできるだけ早く返還したいとしているということです。

未返金分の金額の支払いを請求していくということです。

職員の氏名は当面公表しないとしています。