小諸ロータリークラブが今年で創立から50周年を迎えます。

それを受けて、5日(土)には、記念式典と基調講演が開かれました。

 

会場となった小諸グランドキャッスルホテルには、小諸ロータリークラブの会員らおよそ120人が集まり、

式典の後には講演に耳を傾けました。

この講演会は、小諸ロータリークラブの創立50周年を記念して開かれたものです。

地域を発展させるためには人づくりが最も重要だとの観点から、

この日は、新潟県長岡市にある河井継之助(かわい・つぎのすけ)記念館の館長

稲川明雄(いながわ・あきお)さんを講師に、「米百俵の精神に学ぶ人材育成」と題して

講演が行われました。

米百俵の精神というのは、幕末から明治初期にかけて活躍した長岡藩の藩士、小林虎三郎が、

百俵の米を皆で食べれば1日で終わってしまうが、これを売った資金で教育環境を充実させれば

将来の豊かな生活につながると唱えたことに由来するものです。

講壇に立った稲川さんは、長岡の教育理念と小諸の教育理念は同じではないかと述べた上で、

次のように話しました。

また、自分を押し殺しながら社会の中で生きているのが今の現代社会。

その中でいかにのびのびと自分の個性を伸ばすかということが米百俵の精神の土台づくりに

なるのではないかと話し、教育のあるべき姿について語りました。

歴史的事象を踏まえながら展開される稲川さんの話に、集まった人たちは熱心に耳を傾け、

人材育成の大切さについて改めて理解を深めているようでした。