市民による自主的なボランティアやNPO団体などの市民活動を支援する補助金制度

「市民活動促進事業」に対する応募団体の公開審査会が、4月28日(日)に

コミュニティセンターで行われました。

この制度は、市民団体の自主的な活動を促進し、支援していくことを目的にしています。

1団体につき上限20万円、総額60万円の補助金が交付される「チャレンジコース」と

過去に補助金を受けた団体で、更に発展的な活動を行うことを目的とした団体に、

上限15万円で総額30万円の補助金が交付される「ステップアップコース」の2つが設けられています。

今年度の公開審査会には、チャレンジコースに5団体、ステップアップコースに1団体が応募しました。

審査委員を務めたのは、長野県短期大学教授の上原貴夫さんを始め、

市内でNPO活動を行っている人など5人です。

公益性や市民性、実現性など5つの観点から評価が行われ、最終的に総合得点で順位が決定します。

参加団体の代表者らは、審査委員らを前に、7分間に渡って、事業の内容などを発表しました。

そのうち、ステップアップコースに応募した、「小諸ミズオオバコ保全会議」は、休耕田だった場所を整備し、

「ミズオオバコ」など、水辺の生き物が生息できる環境を整えてきたこれまでの活動を説明。

平成23年度にはこの補助金を活用し、シンポジウムなどを開いたことから認知度が高まったと述べました。

その上で今年度は、使われていなかった林の整備を行い、「子どもたちが遊べる森」として活用する

モデル事業を展開したいとして、小諸市を中心とした一般市民を対象に、森林整備や生き物の観察などの

イベントの開催に補助金を充てたいと話していました。

審査の結果、チャレンジコースでは、天池地区を流れる、中沢川と松井川の水源地の環境を整備し、

生き物が生息する場所を作りたいなどとした、「NPO法人小諸高峰森の会」が1位に。

御牧ヶ原の森林整備と自然に親しむワークショップの開催や、昆虫写真家海野和夫さんなどと共に

昆虫観察会を開く事業を計画している「NPO法人虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)の会」が2位に。

市内近隣の福祉施設や敬老会などに出向きボランティアで芝居を行っている「信州中村一座」が

3位に選ばれました。

上限20万円、発行総額60万円となっているチャレンジコースでは、今回応募した5団体全てが

20万円で補助金を申請していることから、上位3団体が補助金交付対象となります。

今後は、一団体のみの申請となった、ステップアップコースの「小諸ミズオオバコ保全会議」と合わせ、

最終的に市長が対象団体を決定し、補助金が交付されることになります。