小諸市では、小諸厚生総合病院と市役所庁舎などを現在の市役所敷地一帯で整備する計画に伴い、

市役所の新庁舎と図書館などの基本設計に市民の意見を反映させていくための懇話会を開いてきました。

 

26(火)には、5回目となる懇話会が、コミュニティセンターを会場に開かれました。

基本設計についての懇話会最終日となったこの日は、有識者や市議会議員、

それに市内の各団体の代表者や公募の市民らで構成される委員18人のうち、16人が参加しました。

はじめに、市庁舎などの基本設計業務を担っている石本建築事務所の担当者から

これまでの懇話会で出た意見をもとに作成された基本設計案について説明が行われました。

案によると、新しい市庁舎は現在の市民会館の位置に4階建てて建設され、延べ床面積は7200平米。

1階から3階は市役所、4階部分は900平米の広さに議場や委員会室などを配置した

議会用のスペースとなる計画です。

また、新図書館とコミュニティスペースは、現在の立体駐車場とコミュニティセンター、

小諸商工会議所会館の位置に2階建てで建設され、延べ床面積は3900平米。

1階部分が図書館、2階部分がコミュニティスペースとなる予定です。

建物の地下一階と地下二階部分は駐車場となり、雨に濡れなくても各施設へアクセスできるよう

建物の地下部分だけで175台分の駐車スペースを確保する計画です。

駐車場からそれぞれの施設までは直通のエレベーターや階段を利用することができます。

また、前回までの案から大きく変わった点として、コミュニティスペース内に設けられる

多目的ホールについて、使い勝手を考えて、舞台の面積を広くしたことや、

その都度設置する移動式の舞台ではなく、常設の固定の舞台とすることなどが示されました。

そのため多目的ホールの収容人数は234人となっています。

説明に続いて、外観の完成イメージとして立体のアニメーション映像も披露されました。

全体的に建物の高さを抑えたことで、景観を保ち、ところどころに植物を配置することで

安らげる空間となりそうです。

説明を聞いた委員からは、基本設計案に関する質問や意見が挙げられました。

そのうち、「工事に携わる業者はできるだけ小諸市内の業者を使えないか」という質問に対して、

市の担当者は、「市内の活性化に繋げるためにも、出来る限り分裂発注し、

市内の業者を使っていきたい」などと答えていました。

また、「市役所内に、市民が座って書類に記帳できるようなスペースを設けて欲しい」といった、

施設の内部についての要望や、施設のセキュリティに関する質問なども挙げられ、

市の担当者は、実施設計の中で改めて検討していきたいと答えていました。

小諸市では、この日出た意見も踏まえ4月21日にベルウィンこもろで全市民向けに

基本設計の報告会を開く予定です。

 

なお、今後のスケジュールについては、5月に実施設計に入り、平成26年3月に庁舎の建設に着工、

平成27年6月末に竣工を予定しているということです。