16日(土)、小諸市文化センターを会場に平成24年度日本語ボランティア学習会が開かれました。

 

この学習会は、外国籍の人たちに小諸市で安心して暮らしてもらうと共に市民の国際意識を高めようと、

小諸市の主催で年に2回開かれているものです。

この日は、「子どもたちの『授業に参加できる日本語力』の向上を目指して」というテーマのもとに行われ

およそ20人が参加しました。

講師を務めたのは、これまで多くの外国籍の子どもたちに日本語を教えてきた

甲府市立新田(しんでん)小学校日本語指導教諭の今澤悌(いまざわ やすし)さんです。

はじめに今澤さんは、言葉のわからない状況で学習することの難しさについて説明しました。

続けて今澤さんは、外国籍の子どもたちが日本語での授業を理解できない場合の教え方について紹介。

具体的な例を出して「皆さんならどうしますか」などと参加者たちに問いかけながら

講義を進めていきました。

参加した人の中にはボランティア教室などで日本語を教えている人や

これから日本語を教えてみたいと思っている人が多く取り上げられている内容が

自分たちの身近な問題ということもあり皆、意欲的に取り組んでいました。

最後に、今澤さんは「イラストの入ったオリジナルの教材などを使って予習させてから授業に入ると

子どもたちは自信を持って授業に取り組むことができる」などと参加者にアドバイスを送っていました。

また、「楽しく学習させることで記憶の定着にもつながるので子どもたちが、

楽しく学べる環境を作って欲しい」などと述べていました。

次回の学習会は、3月9日(土)、午前10時から午後3時まで文化センターの第1講義室を会場に

行われます。

「本当に使える日本語力を身につけるには」というテーマのもと

日本語教育学会 人材育成プロジェクトコーディネーターの吉田聖子(よしだ せいこ)さんが

講義を行う予定になっています。