先月、30日から来年2月17日までの日程で東京アートディレクターズクラブの
会員らの作品を展示したデザイン展「ADC展」が小諸高原美術館で開かれています。

東京アートディレクターズクラブは、1952年に結成され
新聞、雑誌広告、テレビコマーシャルなどのデザインを手がける日本を代表する
アートディレクター77人で構成されています。

このADC展は過去1年間に発表、使用、掲載された8500点の作品の中から、
選び抜かれた作品を展示するものです。

国内では既に東京、大阪で展示されてきており、小諸での展示は3会場目になります。

地方の公立美術館としては初めての開催となりました。

今回は、会員らの投票で選ばれたADC受賞作品と選抜作品およそ100点の力作が展示されています。

中でも一際目をひいていた作品はグランプリを受賞した本田技研工業の
「負けるもんか」のポスターとコマーシャルフィルムの展示です。

「もっとおもしろく、もっと挑戦的に、昨日までの自分を越えて、時代を乗り越える製品を作ろう」
という意味が込められています。

この作品には、東日本大震災の復興に対する日本の訴えも含まれているそうです。

また、ステッドラー日本の企業広告は、一つ一つ鉛筆を手で削り、絵を仕上げた作品で、
一つ一つ着実に乗り越えて積み上げていくことの大切さを訴えています。

その他、国立科学博物館の「縄文展」のポスターでは収蔵品を使って空間全体を立体的に見せ
縄文人が生きていた証を伝えたいとして表現したものなど個性豊かな作品が数多く並びました。

このADC展は、来年2月17日までの開催で
時間は、午前9時から午後4時30分までとなっています。