20日(土)、御牧ヶ原にある「茶房 読書の森」では、

18日(木)のニュースでも取り上げた

鎌田浩宮さんが制作した

ドキュメンタリー映画の上映会が行われました。

 

上映前に挨拶に立ったのは、

監督の鎌田浩宮さんと、映画に出演した福島県相馬市の

杉本紀男さん・敏之さん親子です。

この日はおよそ30人の人が集まりました。

「鎌田浩宮 福島・相馬に行く」と題したこの映画は、

津波やがれきの描写はありません。

この映画で、鎌田さんは、

福島県相馬市に住む大学時代からの友人、

杉本敏之さん親子を訪問しました。

酒を酌み交わしながら語り合い、親子の日常を描く中で、

登場人物の内面を引き出しています。

放射線量も高い中ですが、鎌田さんと杉本さん親子は

歌を歌ったり冗談を言ったりする

普通の生活を共にします。

映画の中で、鎌田さんは、杉本さんのお宅の

除染していない畑の野菜を食べる場面もありました。

被災地に暮らす杉本さん親子のありのままの姿や

親しいからこそ本心を明かせる鎌田さんとの会話の内容は、

集まった人たちに迫るものがあったようです。

震災や原発事故を扱った作品は、

今や200作以上あるそうです。

ただ、この映画は、

もともと親交のある鎌田さんだから引き出せた

杉本さん親子の本音や被災地の暮らしが

映し出されているのではないでしょうか。

なお、この映画は全国7ヶ所での上映が予定されていますが、

杉本さん親子が舞台挨拶に訪れるのは

小諸のみだということです。