去年開設50周年を迎えた

マンズワイン小諸ワイナリー。

このほど、ワイナリー内の芝生の広場が

新たなワイン用ぶどうの畑に

生まれ変わることになり

13日(土)に植樹式が行われました。

 

この日の植樹式には、マンズワイン株式会社の

島崎社長と小泉俊博市長、

また小諸ワイナリーの社員や市の職員など

およそ20人が出席しました。

 

島崎社長がこのように述べると、

続いてあいさつに立った小泉市長は、

未来を見据えた植樹に対し期待の言葉を寄せました。

 

マンズワイン小諸ワイナリーは1973年に開設。

去年50周年を迎えました。

小諸の風土に根差し、

この地で生産されたぶどうによる

ワイン造りを進めてきました。

プレミアムワイン、

ソラリスシリーズを2001年に発表。

以来、日本が世界に誇るワインとして

国内外から

評価されています。

 

現在、小諸ワイナリーの敷地内には、

白ワイン用のぶどう品種「シャルドネ」の木が

およそ600本栽培されています。

これらは、1981年、

今から43年前に植えられたもの。

ぶどうの木の寿命はおよそ

100年と言われていますが

枯れてから次のものを植えては

生産が間に合わないことから

今回、次の50年を見据えて植樹が行われました。

 

新たに開墾されたのは、

芝生の広場およそ10アールの敷地です。

白ワインの品種「シャルドネ」と

「ソービニヨンブラン」の苗木

合わせて600本を植樹します。

植樹式では島崎社長や小泉市長を始め、

集まった参加者らが

30本の苗木を手分けして植えていきました。

 

参加者らは、植樹を終えると

小諸ワイナリーで栽培・醸造された

「ソラリス 小諸シャルドネ

ヴィエイユ・ヴィーニュ」で乾杯。

 

皆、ソラリスの産地である小諸の地で

次の50年に向けた思いを

新たにしている様子でした。

 

島崎社長

「50年前からワインづくりをしていて

当初は善光寺というぶどうからスタートして、

ヨーロッパ系品種を始めたのが

このワイナリーの中の81年に植えた

シャルドネからという歴史がございます。

それからすでに40年以上たちまして、

ぶどうの寿命って人間と同じくらいで

古い産地に行くと

100年を超えるものもあるんですけど、

物によっては枯れてくるものも

そろそろ出始めているということもありまして、

ここで小諸のいいワインが

次の世代にも

受け継がれていくようにということで、

新しい畑に植えることにしました。

次の50年もこの小諸市という中で

私どものワインづくりをやっていくわけですから

ぜひ市民のみなさんに

新しい畑もご覧いただいて

この木が育っていく様を

みんなで応援していただけたらなと思います。

小さい一歩一歩を積み重ねていくということが

最終的にはみなさんに

品質の高いワインを

飲んでいただけることになるので、

今までもそうでしたけれども

今後も着実に小さい一歩を

しっかり積み重ねて

いいワインを

造り続けていきたいと思っています。」

 

今回植樹したぶどうは、3年後に収穫を迎え

1年間の熟成後、新たなワインとして

リリースされる予定です。

 

マンズワイン小諸ワイナリーでは

次の50年に向けて

世界の銘醸ワインと肩を並べる

日本ワインの産地形成を

進めていきたいとしています。