小諸消防署と小諸警察署の合同で、

車両事故を想定した救助訓練が

5日(木)に行われました。

 

この日の訓練には、

消防署員14人と警察署員9人が参加しました。

 

ことしの夏、小諸消防署の署員が講師となり、

小諸警察署全署員を対象とした救命講習会を開催。

それを受け、小諸消防署と小諸警察署は

より両者の連携に力を入れています。

 

この合同訓練は、災害時の初動体制を確立させることで、

消防署と警察署が連携して

スムーズな人命救助につなげることが狙いです。

今回初めて行われました。

 

訓練では、突風で木が倒れ、

車両2台が事故にあった状態を想定。

1台は倒木によって前方部分がつぶされ、

その後ろに続く車は停止した車を避けきれずに

横転してしまったという状況です。

 

まず、先に事故現場に到着した警察が、

前方部分がつぶされてしまった車両の運転手の安否を確認。

 

同時に、車から放り出されてしまった人の

心肺蘇生を行います。

署員たちは学習した心肺蘇生法やAEDの装着を実践し、

手際よく応急救命措置を行っていました。

 

続いて到着した消防署員らが心肺蘇生を引き継ぎ、

さらに横転した車両の中から搭乗者を救出する流れまでを

一連で行いました。

 

最後は、小諸消防署の土屋署長と

小諸警察署の寺島署長が講評を行いました。

 

講評では、初めて参加した警察署員らに向けて

消防署員らに安全に救助活動を引き継げるよう、

迅速な状況把握・正確な情報伝達・

救助活動の場所の確保などが呼びかけられました。

 

小諸消防署 土屋署長

「今回の訓練はですね、一番は初動体制。

初動体制が早く構築できれば、

尊い命が救われることにつながります。

また、迅速な救助活動につながります。

先着した警察官が、

その内容に即した救命処置を行う。

また、迅速に交通エリアの

確保を図ってもらったことは、

我々救助隊・救急隊の安全・迅速な活動に

つながったと思います。

また、市民の皆さんも

このようなことを見てもらえれば、

信頼を与えたと考えております。

今後はやはり火災現場、

また、山岳救助等を取り入れていって、

より高度な知識・連携を

付けていきたいと考えています。」

 

小諸警察署 寺島署長

「小諸消防署様のご企画・立案で

実現した訓練でございます。

今回8月にですね、

当署の全職員が救急救命の講習を

受けさせていただいてですね、

今回現場で実際に再現できたということは

非常に大きなメリットだと思います。

〝いかに早く負傷者の方を発見して、

いかに早く人命の救助をできるか〟

ということを見たんですけれども、

非常に訓練上手くいったと思います。

この後ですね、実際車の中に

取り残された方を救助するのは、

やっぱり専門的な見知を有する

消防署員の方じゃなきゃできませんので、

その状況を早く伝える、

それも正確な情報を伝えるということが

今回もできたと思います。

災害対策もそうなんですけれども、

消防と警察がですね本当に危機意識を、

共有をして、常にですね、

有事に対応できる体制を整えると。

それがあるからこそ、

安全安心な小諸市のために

消防と警察が一緒になって

活動できるんだと思いますので、

引き続きタイアップして

頑張っていきたいと思います。」