俳句の魅力を次世代に伝えようと、

「俳句の里を夢見る句会in小諸」と題したイベントが

10日(月)に開かれ、

ステラホールで講演会が行われました。

 

俳人・高浜虚子が愛した小諸・与良の風景と俳句の魅力を

次世代に伝えようと企画されたこのイベント。

小諸市俳句連盟や小諸町並み研究会などで構成する

俳句の里づくり実行委員会が初めて開いたものです。

 

今回、信濃毎日新聞に掲載されている「信毎俳壇」の選者で、

若手人気俳人・神野紗希さんを講師に招き、

「俳句と暮らす、俳句と生きる」をテーマに講演会を開催。

会場にはおよそ50人が集まりました。

 

はじめに神野さんは、学生時代に出会った

「俳句甲子園」が俳句の道に進むきっかけだったと説明。

その上で、日常のささやかな出来事を書き残し、

人生を肯定できることが俳句の魅力だと語っていました。

 

また、俳句の魅力を次世代に伝えるという

イベントの趣旨に合わせ、

神野さんが地元・愛媛県で取り組んだ、

俳句と観光を組み合わせた実例も紹介しました。

 

さらに講演会の最後には、参加者が作った俳句の中から

神野さんが選句・講評を行う場面も。

プロから直接評価を受けた参加者たちは、

とても嬉しそうな様子でした。

 

小諸の俳句文化や歴史を若い世代に伝えるための

キックオフイベントとなった今回。

実行委員会では、この日の講演や参加者から出た意見を元に

今後、俳句に触れるイベントやまちづくりを

計画したいということです。

 

主催者

「やはり若い方がやってないわけではないと思うんですけど、

句会に顔を出してくる方はとても少ないので、

若い人たちにもっと入ってほしいというのがあります。

またそれはまちづくりにも絡んでくる問題で、俳句だけではなくて、

俳句に若い人たちが入ってくるにはどうしたらいいのか

というそういうところでしょうですね。

リンクですね。そういうものが必要だったと。」